東日本大震災の後から宮城県を支援している広島県の湯崎英彦知事が21日、津波の被害を受けながら児童ら90人が難を逃れた山元町の小学校を視察しました。

湯崎知事が訪れたのは山元町の震災遺構、中浜小学校です。中浜小学校には震災でおよそ10メートルの津波が押し寄せましたが、児童や教職員ら90人が屋上に避難し難を逃れており、おととし9月から一般公開されています。
湯崎知事は、がれきが散乱した教室や児童らが翌朝まで寒さをしのいだ屋上の倉庫で当時の校長から説明を受けました。

中浜小学校・井上剛元校長
「横になると体が震えっばなし。暖を取ろうとして、いろいろなものを敷き詰めましたが、それでも足りない」

湯崎英彦広島県知事
「社会全体として支えていく仕組みを作っていかなければいけない、その必要性をここを見ても感じた」

広島県は震災後から宮城県を支援していて、湯崎知事の被災地の視察は、今回で3回目です。