新たな情報は「レベル」「名称」「色」で覚えやすく
こうしたことから気象庁と国土交通省では、これらの警報・注意報について、災害の種類を河川氾濫、大雨(主に低い土地の浸水)、土砂災害、高潮の4つに区分し、それぞれの情報の名称の前に(相当する)警戒レベルをつけて、冒頭に紹介した表のように統一した名称にすることにしたのです。どう変わるのか改めて表を見てみましょう。

1つのフロアに4つずつの部屋が入ったオフィスビルのようにすっきりした構造となりました。これまでと大きく異なるのが、警報と特別警報の間に「危険警報」という新たな名称がつけられたことです。これはすべてレベル4相当の情報なので、「レベル4」あるいは「危険警報」というキーワードが含まれた情報はすべて避難指示に相当するのだと覚えやすくなりました。また、これらの情報はテレビなどでは指定された色の文字で表示されますので、色で覚えるのも良いでしょう。災害情報学が専門の東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は、「押さえてほしいポイントは色。赤が出れば高齢者や障害のある方が避難、紫であれば危険な場所にいる人が全員避難するタイミング」だと話しています。

現行の土砂災害警戒情報という名称は、レベル4土砂災害危険警報に変わるということになります。
★★★★★★★★★★まずはこれだけ覚えて!★★★★★★★★★★
「レベル5」「特別警報」「黒の文字」はすべて緊急安全確保に相当
「レベル4」「危険警報」「紫の文字」はすべて避難指示に相当
「レベル3」「警報」「赤の文字」はすべて高齢者等避難に相当
なお、上記で紹介した以外の下記の警報や注意報については、今回の改正では名称などの変更はありません。
警報:大雪、暴風、暴風雪、波浪
注意報:大雪、強風、風雪、波浪、雷、濃霧、乾燥、なだれ、着氷、着雪、融雪、霜、低温
気象に関する情報は近年、線状降水帯に関するものなど次々に新しい情報が増えています。この記事をご覧になって「また変わるのか…」といった印象を抱く方も少なくないと思います。しかし、この新たな防災気象情報は、気象庁と専門家や報道機関がつくる検討会が2年以上に渡り様々な意見を出し合いながら検討を続けてきたもので、現行の複雑な枠組みからはだいぶ分かりやすく、直感的に避難行動に結びつけやすくなったものと思われます。ぜひこの情報が多くの住民に浸透するよう、tbcでは今後もNEWS DIGをはじめとして解説の機会を設けていきたいと思います。そして今回の改正では、現行の情報から名称が変わっただけでなく、発表のタイミングや基準も変わる情報があり、注意が必要です。次回の記事はそうした様々な変更点について解説していきます。







