市民の半分が「知らない」

さらに市民の関心の低さも課題です。市のアンケートでは半数以上が施設の整備について「知らない」と回答しています。

市民:「知らない。どんなホールができるのかは気になる」

市民:「分からない。こういう物価高の中、わざわざ倍も出して作るのはどうか」

市民:「知らない。上質な音楽を子どもたちに聞かせたりするのも良い」

市は2026年度、市民との意見交換の場を設ける方針ですが、3月中には施設の基本設計がまとまります。今後、市民の声を反映させる余地はどこまで残されているのか、市民協働をうたう市の本気度が試されています。

県が整備する「宮城県立劇場」二重行政の指摘も

音楽ホールを巡っては、宮城県も宮城野区の仙台医療センター跡地に「宮城県立劇場」の整備を進め、すでに工事が始まっています。ホールは2150席ほどと仙台市の複合施設とほぼ同じ規模で、県と市は「それぞれ十分な需要が見込まれ補完関係になる」と説明していますが、市民からは二重行政との指摘も出ています。

ただ、実は仙台では1990年代にも音楽ホールの建設が計画され、太白区のあすと長町に整備が決まりかけたものの財政的な理由などから断念した過去があります。市にしてみれば、県の後追いをしたわけではなく、自分たちこそ長く議論をしてきたという思いがあります。いずれにしても将来に「価値」を残し「負担」を残さない施設づくりが求められています。