2019年に宮城県亘理町で男子中学生が自殺した問題で、遺族の要望により設置された町の再調査委員会の1回目の会合が開かれ、来年度中に再調査結果をまとめることを申し合わせました。

15日開かれた再調査委員会では、教育、医療の専門家や遺族が推薦した委員など5人に委嘱状が手渡されました。この問題は2019年3月、亘理町内の中学校に通っていた当時2年生の男子生徒が自宅で自殺したもので、町の第三者委員会は今年8月「いじめや不適切な指導はあったが、自殺の原因とは認められない」とする答申をしました。しかし、遺族は答申内容に納得できないとして再調査を求めていました。

亘理町いじめ問題再調査委員会 長谷川啓三委員長:
「ご遺族からの要望書が出されています。今後しっかり、その内容と必要であれば今後の調査をしていこうと」

再調査委員会は第三者委員会がまとめた報告書を確認したうえで、次回以降に具体的に議論することになりました。委員会は来年度中の再調査結果の答申を目指すことにしています。