110ccの小さな相棒と…初めて向き合う瞬間

須貝義行選手:「じゃあ、今日乗っていただくバイクをまずご覧いただきたいと思います」

須貝選手が用意したのは、ヤマハの110ccの小型オフロードバイク。青い車体に黒いシートを備えた、初心者にも扱いやすい車種です。
須貝義行選手:「このオートバイ、110ccのとっても乗りやすいオートバイなので、まずこれで練習していただきたいなということで」

須貝選手は、一つひとつの操作を噛み砕いて伝えていきます。「これ、セルボタンがついてるんですよ。ここを押すと——」
ボタンを押した瞬間、軽快なエンジン音が響いた。佐藤朱アナが「へえ!」と驚きの声を上げました。こんなに簡単にエンジンがかかるとは想像していなかったよう。

エンジン、ブレーキなどの基本操作のレクチャーを受けた後、いよいよ佐藤朱アナが、実際にバイクにまたがる時が来ました。

恐怖心との闘い——ブレーキレバーを「優しく」握ることの難しさ

須貝義行選手:「まずはエンジンをかけずにブレーキの練習から始めましょう」

須貝選手がバイクを後ろから押し、佐藤アナは、ハンドルを握ってバランスを取る。須貝選手:「『はい』って言ったら、ブレーキをかけてくださいね」

佐藤アナ:「はい——あ、足、足!」
動き出したバイクに驚き、佐藤アナが思わずブレーキレバーを強く握りしめ、バイクがガクンと止まり、体が前のめりになってしまいました。
佐藤アナ:「なんか、自転車に初めて乗る時みたいです」
緊張した声でつぶやく佐藤アナ。須貝選手は落ち着いた声で助言します。

須貝選手:「今、ぎゅって握ったじゃないですか? ぎゅって握るとガクッと動いてバランス崩しやすいんです。それから、すっとこう、優しく」

恐怖心に駆られて力を入れすぎると、かえって危険が増してしまう。
佐藤アナ:「さっきよりも優しく……はい」
二度目の挑戦。今度はブレーキの力加減が改善され、スムーズに停車できました。
佐藤アナ:「あんまりこう、恐怖心に負けてグッとしたら逆効果ですね」と自らの気づきを口にします。

続いて、須貝選手が後ろから押してスピードを出し、そこからブレーキをかける練習へ移行、事故を防ぐために重要な練習です。少しずつ、佐藤アナの動きに余裕が生まれていきました。








