クマの出没が依然として相次いでいることから、宮城県はクマ出没警報を12月31日まで延長しました。
このような中、クマによる人身被害を防ごうと、加美町の小学校で25日に特別授業があり、児童がクマへの対応策などについて学びました。

宮城県北部地方振興事務所の職員:
「(クマは)嗅覚がすごく良くてイヌよりも匂いを嗅ぐ力が鋭い。数㎞先のものの匂いが分かる」

加美町立鹿原小学校で開かれた特別授業には、全校児童13人が参加し、県北部地方振興事務所の職員が、クマの習性などについて講話しました。

県北部地方振興事務所の職員:
「人間の食べるものを食べておいしかったと思ってしまうと家の近くに食べ物を探しに来てしまうので、ごみはきちんと始末する」

加美町によりますと、町内でのクマの出没件数は、2025年度に入り、24日現在で、294件に上っていて、町が非常事態宣言を出し、住民に注意を呼びかけています。

こうした中、行われた特別授業では、講師の職員が、万が一、クマと遭遇した場合、大声を出さずに静かに慌てずゆっくり離れることが大事などと児童に呼びかけました。

また、体長が150センチあるクマの毛皮などが用意され、児童たちが実際に手で触れながら爪の鋭さなどを確認しました。

児童:
「爪がすごく尖っていて、引っかかれたら大きなけがをすることが思い浮かんだ。クマに背を向けないように逃げることを学んだので、それを大事にしていきたい」「クマはどこにいるのか分からないので、クマと出会わない対策をしていきたい」

クマに関する同様の特別授業は、27日にも加美町内の2つの小学校で行われることになっています。







