難病を患い、両目の視力を失った若山崇さん(56)と相棒の盲導犬ダンデに、特別に協力してもらい普段の外出の様子を見せてもらいました。

盲導犬は、信号機の色の判断はできないため自分で聞いた音を頼りに犬に指示を出します。

若山崇さん
「2cmくらいの高さは盲導犬必ず止まるのでその段差を目印にしてそれ以上車道に行かないようにして横断歩道が青になれば指示をかけます。『ストレートゴー!』と」


しかし、若山さんは青信号でも止まってしまうことがありました。

若山崇さん
「一応止まります不安なので」

交通整理をしていた人の誘導で渡ることができましたが「青になりました」と一度しか鳴らないことが原因です。

若山崇さん
「確実に『青になりました』を聞いたときは自信を持って渡る。
 聞こえない場合は渡らずに安全を確かめて次に確実に青になりましたというところで盲導犬と渡るように心がけている」

出水AN:
盲導犬を連れている方や白杖をもっている方にお声がけすると驚かせてしまうのではないかと遠慮している部分もあったんですけど、一歩踏み出してお声がけするのが大事だなと思いました。

玉置AN:
宮城県内には「青になりました」とだけ声がする信号機は229か所。ピヨピヨなどの音がなる信号機が286か所なのでほとんど同じ数くらい残っています。「青になりました」だけだと、「一回しか声が聞こえない」「青の方向が分かりづらい」「赤に変わるタイミングが分かりづらい」といった欠点があるため警察は、新らしく設置する場合は音がなる信号機を導入する方針です。また日本盲導犬協会に話を聞くと、「夜間は音が鳴らない信号機も多い。横断の時間が短い場合も」と課題をあげています。

出水AN:
設備を整えることはもちろんですが、私たちが「青になった」「赤に変わりそうだ」と伝えることが一層の安心に繋がりそうですね。

玉置AN:
まとめると、
・宮城県内の音響式信号機の音は東西が「ピヨピヨ」、南北が「カッコー」
・実は交互に違う音が鳴っている
・音響式信号機の普及に限らず私たちの声掛けで一層の安心が確保される

信号機に対する見方が変わりますね!

玉置AN:
ここまで出水アナウンサーとお送りしました。出水アナウンサーはNEWS DIGアプリをどう活用していますか?

出水AN:
地元のお天気、その地域でいまどんなニュースが流れているのかな、そんな使い方をしています。こちらからダウンロードできますので、みなさんも活用してみてください。