運転士不足を解決するための取り組みです。仙台市の錦ヶ丘地区で自動運転ができるバスの実証実験が10月18日から行われます。これを前に10月17日、地元住民らを対象にした試乗会が行われました。

阿部航介・リポート:
「実証実験に使われるこちらのバス。フロントのセンサーやカメラを使って自動運転ができます」

青葉区の錦ヶ丘地区で10月18日から行われるのは、自動運転が可能なEVバスの実証実験です。

10月17日は地域住民らを対象にした試乗会が行われ、運転士がバスを手動で運転しました。

仙台市はこれまで、ほかの地区で実証実験を行っていて錦ヶ丘地区では初めての実施です。この地区で実験が行われる理由は…。

錦ヶ丘連合自治会・小倉薫・会長:
「運転士さんが不足して(路線バスが)減便になると。しかも減便も半分になるような大幅なもの」

2023年、地元のバス会社が「運転士不足」を理由に錦ヶ丘地区と仙台駅を結ぶ路線バスを減便してしまったのです。住宅地の拡大で人口が増加している地区にとっては頭の痛い問題です。

仙台市プロジェクト推進課・工藤圭・主幹:
「この地域で実証実験を進めて、自動運転が公共交通の維持に寄与していくということを進めていきたい」

実証実験は10月18日と10月19日に行われ、仙台市は運行ルートに危険な場所がないかなどを確認することにしています。