■国は「ビラの内容は嘘」「空襲火災は水で消せる」
石澤さんは、軍部も仙台空襲の日にちを把握していながら、その情報を伏せていたと考えています。
石澤友隆さん:
「庶民が空襲があるどうしようかと言っている状態ですから、軍も知っていたはず。予告があることは一切、動いていない」

当時、国はビラの内容は嘘で、警察に届けることが敵をやっつけることになるなどと呼びかけていました。そればかりか空襲の火災は「水で消せる」などと紹介し、今では信じ難い防火訓練を繰り返していたのです。

残念ながら仙台に撒かれたビラは現存していませんが、他の都市に撒かれたものが国立公文書館に保管されています。