■実家は有名洋食店「毎月の落語会を聞いて好きに」
春風亭与いち(本名 ・角田廉)さんの実家は、県内の有名洋食店「HACHI」を経営しています。

春風亭与いちさん:
「店舗で私くらいのキャリアの二ツ目の落語家を呼んで毎月落語会をやっていて、それを小学生の頃に手伝っていて。何となく聞いているうちに好きになっちゃって。私も聞いているうちに自分でもやりたくなってしまうんですよね」
落語家を志し、仙台向山高校時代には文化祭などのほか、イベントなどでも落語を披露して好評を得ました。

高校卒業後、春風亭一之輔さんの二番弟子として入門。去年3月には落語協会で「真打ち」に次ぐ「二ツ目」に昇進しました。

この日は、仙台が舞台の『ねずみ』という演目も披露しました。
「おい、ネズミ!あたしはね、世の中のことを一切忘れて、お前に魂を彫り込んだ
つもりだ。それが何だ。あんなトラが怖いのか?」
「えっ?あー、あれトラですか?私ね、ネコだと思ってました」

観客:
「やっぱり切れがあって素晴らしいですね。一之輔の弟子だけある。本当に楽しかった」
春風亭与いちさん:
「これだけ応援してくれる方がいるので、期待に応えなくちゃいけないなというのと、恩返しじゃないけど、外から宮城県内にお客さんを呼び込めるような芸人になりたいなと思う」

仙台から日本一の落語家へ。与いちさんは、故郷への思いを胸にきょうも精進しています。