「かまぼこ」成層圏へ
打ち上げには使うのはロケット、ではなく、高度3万メートルまで飛行可能な特別な気球です。高度3万メートルは、成層圏にあたります。宇宙空間までは届きませんが、それでも雲のはるか上の空間です。

看板商品の「旅するかまぼこ」のプレーン、牛タン、チーズ味など各種類に加え、かまぼこの原料のすり身、及川善弥社長(45)と齋藤大悟副社長(43)がガッチリ握手をしたフィギュア、商品のキャラクター「ととちゃん」も一緒に気球に乗せて打ち上げます。

今回は、気球に設置された4つのカメラで、地球と宇宙を背景に商品を撮影するのが主な目的です。成層圏まで到達した「かまぼこ」たちは、その後、パラシュートで太平洋に落下し帰還する予定。ドキュメンタリー動画の制作も目指しています。

成層圏まで到達した「かまぼこ」や原料のすり身はいったいどんな味になるのか。打ち上げの費用は、クラウドファンディングを使って集められていて、ほぼ宇宙まで「旅したかまぼこ」は寄付してくれた人たちにお礼の品として贈られることになっています。

三陸フィッシュペースト:齋藤大悟副社長:
「旅するかまぼこ打ち上げプロジェクトを介して皆さんが一緒におもしろがってくれたらうれしい」
壮大な夢の実現に向けてプロジェクトを進める「三陸フィッシュペースト」ですが、この会社は、老舗かまぼこ製造会社の宮城県気仙沼市「かねせん」と南三陸町「及善商店」の若手経営者がタッグを組んで設立されました。共に2011年3月11日、東日本大震災を経験しました。