仙台市の印刷会社が2023年度に制作した卒業アルバムのデータが、漏えいした可能性がある問題についてです。さらに宮城県立高校や仙台市以外の公立小中学校など85校でも、およそ6000人分のデータが流出した可能性があることが分かりました。

この問題は、仙台市青葉区の「斎藤コロタイプ印刷」が去年7月、サイバー攻撃を受け、2023年度に制作した卒業アルバムに記載されている氏名や写真など最大17万3000件のデータが漏えいした可能性があるものです。

その後の宮城県教育委員会の調査で、2023年度の卒業アルバムの制作を委託していた蔵王、白石工業、村田など県立高校18校に加え、19の市と町の公立の幼稚園、小中学校など67校、あわせて85校でも5927人分のデータが流出した恐れがあることが新たに分かりました。仙台市内でも27校2548人分のデータが流出した可能性があり、県内では合わせて112校8475人分に上ります。

2024年度はサイバー攻撃を受けた時点ではまだ各学校からデータが送られてきておらず、2022年度までについてもサイバー攻撃が及ばない領域にデータがあり、漏えいはないということです。これまでに被害の報告は入っていないということです。斎藤コロタイプ印刷では、電話022・222・5481で対象者からの確認や相談を受け付けています。また、メールでも問い合わせることができます。