気仙沼で初めて語る"あの日"
2022年に定年退職した佐藤さん。その後、震災の伝承を続けてきました。今回初めて気仙沼での講演会で、自らの経験を話すことになりました。

元気仙沼警察署長 佐藤宏樹さん:
「気仙沼で私の体験を話すのは、初めてだった。どういった反応か心配だった」
講演会には地元の語り部の他に気仙沼警察署の現役署員も参加。佐藤さんは彼らの前で当時の緊迫した状況を語りました。

元気仙沼警察署長 佐藤宏樹さん:
「パトカーなどありったけの公用車両に乗せて住民を避難誘導するよう指示して出動させました。誘導活動中、ふと後方を確認したところ、真っ黒い壁のような津波が、ものすごい速度で追いかけてきているのが見えて、肝をつぶした記憶がある」