塩釜市魚市場の卸売業者が不適切な取り引きを行って1か月間の魚市場の使用停止処分となったことを受け31日、買受人などを対象にした説明会が行われました。その中で、魚市場を使えない期間中の補償はしないとの方針が示されました。

説明会は、塩釜市魚市場を運営する「みなと塩釜魚市場」が買受人協同組合の組合員などを対象に開いたものです。

みなと塩釜魚市場は、2020年10月から2023年5月までの間、水揚げされた水産物の売上伝票の一部を架空の会社の名義に書き換え、代金の一部あわせておよそ1億4500万円を漁船に現金で渡していたとされるものです。このため塩釜市は、2月22日から1か月間、魚市場の荷さばき所などの使用を停止する処分を出しました。

説明会は非公開で、不適切な取り引きの詳しい説明と再発防止策、役員からの辞職と報酬返上の申し出が報告されたということです。また、出席者によりますと魚市場の使用停止期間中の補償についての質問に対しては、補償はしないという回答だったということです。魚市場が使用停止になる前にもう一度、関係者を集めて話し合いが持たれるということです。