市バスは約38億8000万円の赤字

仙台市交通局が公表した路線別の営業係数です。営業係数は100円の収入を得るのに必要な経費のことで100を超えると赤字となります。それによりますと、昨年度は44路線全てが赤字でした。最も大きい余目線は1242。100円の収入を得るために1242円かかるということになります。

全ての路線の営業収支はおよそ38億8000万円の赤字でした。赤字が膨らむ市バス。背景にあるのが、少子高齢化と人口減少による利用者の減少です

仙台市交通局輸送企画課 佐々木隆課長:
「(少子高齢化で)通勤、通学のように毎日使う人が減っていって、通院や買い物など、利用頻度が毎日ではない人が増えていくので、乗客が自然に増えていくということはないと考えている」

市バスの利用者は、ピーク時の1980年度は年間およそ1億1000万人で、その後は年々減少しています。

新型コロナが流行した2020年度には、前の年に比べ、およそ1000万人が減少し昨年度は3394万人となっています。