■「子どものころから自立を禁じられる生活」

竹迫之牧師:
「カルト問題の本質は、精神的な貧困。従順でいることが最も優秀な統一教会員とみなされている。疑念が湧いてきて上司にどういうことかと尋ねると、ボロが出る前にその考え方ではサタンが入ってくると思考停止するように仕向けられる」



3年前の2019年、東京での日本脱カルト協会シンポジウムで竹迫さんは、2世が親にネグレクトされたり脅迫を交えながら信仰を強制されたりする虐待が、顕著に見られると報告していました。


竹迫之牧師:
「あんたそんなことしたら呪われるよ、地獄に落ちるよと。カルトの教えに従順に従うように子供を育てようという形で、虐待が行われる。小さな頃から自立することを禁じられる生活を強いられる」


竹迫さんは、統一教会が1990年代に合同結婚式を大々的に行って以降、“2世”は急増し全国に数万人いると見ています。


こうした2世の自立や社会復帰を支援しようと竹迫さんは3年前一時的に身を寄せるケアハウスを仙台に開設しました。


今回の事件を機に、2世が置かれた状況に関心や理解が進むことを願っています。

旧統一教会元信者 竹迫之牧師:
「山上容疑者が置かれた特殊な環境に知識を深めることが必要だが、宗教とは何なのか宗教から逸脱したカルトとは何か、合わせて勉強する必要がある」