「3人で活動をしている」
2人の気持ちに表れ始めた心境の変化。

活動を続ける中、健太さんが見守ってくれていると強く感じるようになったといいます。
田村弘美さん:
「嘆き悲しむ私たちのそばにいてくれた息子は、3人で活動をやっている」
2人の活動や心境の変化も綴られている絵本。最後には健太さんが好きだったガッツポーズのイラストを描きました。

田村弘美さん:
「健太がガッツポーズしている。息子の命をこれから未来につなげるんだという決意のページでもある。やり続ければ、あきらめなければ夢はかなう。希望に向かって一緒に歩もうとガッツポーズでしめているので。悲しい・苦しい・辛いだけでなく、頑張った先に必ずいいことがある頑張っていこうという息子のメッセージが込められている」

田村孝行さん:
「いろいろなことを考えてもらいたい、答えはひとつではなく、いろいろな答えがあると思う、絵本からいろいろなことがでてくるので読み解いて欲しい」

震災13年で出来上がった絵本は、健太さんが生きた証と、命の大切さを次の世代へと伝えていきます。
田村さん夫婦が制作した絵本は、全41ページで税込み1100円。資料として津波の被害状況なども掲載され、防災学習にも活用できる絵本となっています。