宮城県気仙沼市の公共工事を巡る官製談合事件で、仙台地方裁判所は18日、市職員と業者側の男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、気仙沼市土木課道路整備係長の後藤文治被告(48)と中央技術コンサルタンツ東北支店の元支店長・清水康弘被告(51)です。起訴状などによりますと、おととし気仙沼市が発注した道路や橋の設計業務の入札で、後藤被告が設計価格を携帯電話のメッセージ機能で清水被告に伝え、不正に落札させた官製談合防止法違反などの罪に問われています。

18日の判決公判で仙台地裁の米満祥人裁判官は「入札制度の公正性や社会の信頼を害した悪質な犯行」と指摘。また、「事業を円滑に進めたい」という後藤被告が主導したとして後藤被告に懲役1年6か月執行猶予3年、清水被告に懲役1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。弁護側は控訴しない方針です。







