29日は急速に発達する低気圧や前線の影響で、全国的に午前を中心に雨風が強まり、「春の嵐」となる所もあるでしょう。そして、雨がやむと、西からは「春の使者」とも言われる黄砂が日本列島に飛来してくる見込みです。

この黄砂は中国で発生したもので、28日は北京など中国北東部で観測されており、水平方向の見通し(視程)が2キロ未満とかなり悪くなっている所もあります。

28日に黄砂が観測されている地点とその視程(気象庁ホームページより)

この黄砂が29日の未明には西日本に、29日午後には北日本や東日本の一部にも飛来し始めるとみられています。そして、その後、31日にかけて列島の広い範囲にかかる予想となっています。

気象庁が発表した「黄砂に関する全般気象情報 第1号」では、北日本から西日本の広い範囲で視程が10キロメートル未満となり、黄砂が付着するなどの影響が予想されるとしています。

2023年4月13日に東北地方に飛来した黄砂。仙台では見通しが10キロまで悪くなり、空が霞んで見えた。

また、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みで、交通障害が発生するおそれもあります。コンピューターでのシミュレーションでは、特に西日本を中心に濃度の高いエリアが予想されています。

この週末に注意したいポイントをまとめました。