27人が死亡し(災害関連死含む)、現在も1人の行方がわかっていない静岡県熱海市の土石流災害をめぐり、熱海市の斉藤栄市長が6月27日夜、熱海市役所で非公式で行った会談の中で、遺族らに対し、初めて直接謝罪したことがわかりました。
 
熱海市役所で会談を行ったのは、熱海市の斉藤栄市長と遺族や被災者で作る「被害者の会」の瀬下雄史会長(54)ら3人です。

2021年7月3日に熱海市で起きた大規模な土石流では、起点にあった違法な盛り土が被害を甚大化したとされていて、熱海市はその違法性や危険性を知りながら、業者による盛り土の造成を止められなかった経緯があります。

27日夜に行われた非公式の会談は、斉藤市長の呼びかけで開かれ、斉藤市長からは、行政としてやるべきことができていなかったとして「申し訳なかった」と謝罪があったということです。

まもなく災害から1年が経ちますが、斉藤市長が遺族や被災者を前に直接謝罪するのは初めてです。

また、被災者たちが盛り土の土地所有者らに損害賠償を求めた裁判で、熱海市が原告側の「補助参加人」の立場で裁判に加わることについて、あらためて住民たちの力になることを約束したということです。

SBSの取材に、「被害者の会」の瀬下会長は「非公式の会談なので正式な謝罪としては受け取っていないが、熱海市の過失については直接伝えることができた」と話し、「市長含めて熱海市には血のかよった対応をお願いしたい」とコメントしています。