いついかなる時もダービーは特別だが、今回はJ2の2位と3位、しかも勝ち点1差で昇格争いを繰り広げる両雄が、残り5試合というタイミングで激突することもあり、結果が持つ重大性が強まっている。
磐田は前節ホームのヤマハでV・ファーレン長崎に1-0で勝利。昇格を争うライバルの一角でもある長崎を相手に、キャプテン山田大記が右足ボレーで決めた見事なゴールを最後まで守り抜き、勝ち点3をもぎ取った。
その一方で清水は藤枝に乗り込んでの“三国決戦”を2-0で落としており、内容面でも“完敗”といってよく、秋葉忠宏監督も強い言葉でこう語った。
「何のために日々努力しているのか。何のために選手のお互いの特長を把握しているかに少しズレがありましたから。ベンチワークと選手の意思、意図が一致しないとジュビロさんには勝てない。この1週間、そこは合わせて行きたい」
アイスタでのダービーに向けて、メンタル面はもちろん攻守あらゆるところを見直して、自分たちの良さは何なのかを再確認して、来たるダービーに備えるはずだ。