「内容によっては」と答えたものの…だんまり

「吉川」「飲酒」「離党」
今週、連日世間を、そして、SNS上を騒がせたのが、吉川赳衆議院議員(40)=比例東海=の18歳の女子学生との飲酒疑惑だ。さらに4万円の小遣いを渡したと、一部週刊誌が報じた。

国会内で記者団に「説明する気はあるか」と聞かれ、「内容によっては」とそっけなく答えた吉川議員。その翌日、「迷惑をかけた」として自民党を離党。以降、公の場に姿を見せず、説明もない。

吉川議員の“雲隠れ”に、地元から不満が一気に噴出する。6月17日午前、静岡県庁に姿を見せたのは、静岡5区の大票田・富士市で吉川議員を支え続けてきた自民党の地元支部の幹部たちだ。

“身内”は怒り爆発 総理からも突き放され…

“身内”から次々辞職勧告を受ける異常事態に=6月17日 静岡県庁

「姿を見せないなんて、非常識極まりない。無念でならない」と議員辞職を求める上申書を自民党県連幹事長に手渡した。受け取った県連でも、すでに「吉川議員への辞職勧告」を決めている。

“岸田派のホープ”ともてはやされたのも、今や昔。所属していた派閥のトップ・岸田文雄総理は「離党したからと言って責任は消えるものではない。説明責任を果たせないなら、議員としての進退に直結する」と無言を貫く“元同僚”を突き放した。

この状況を静岡県内の政治に詳しい静岡大学の井柳美紀教授は「ここ数年、県内でも議員の不祥事が相次いだが、多くの議員は説明している」として、「自らの口で事実関係を説明することは最低限必要なこと」と語る。

「何の説明も無く、このまま、議員に居座るつもりか」
「即刻辞任させないと」

SNSのタイムライン上にも怒りの声が溢れる。

小選挙区では4連敗 辛くも比例復活で救われる結果に

こんなツイートもあった。

「比例で復活したのに辞職しないの?」

確かに気になる疑問だ。比例復活した吉川議員が離党したのに、議員を続けるということに問題はないのか。

過去4回の衆院静岡5区の結果を振り返ると、吉川議員はいずれも小選挙区で敗れている。

2021年の前回選の惜敗率は48%。井柳教授も「48%での比例復活は自民党の力あってのこと。制度上、議員を続けることは可能だが、有権者への説明はつかない」と手厳しい。

沈黙破り、説明責任を果たせ

主、不在の中 事務所の片づけが続く=6月16日撮影 静岡県富士市

「参院選に迷惑はかけられない」。16日、富士市にある吉川事務所では、地元に残る秘書やスタッフが片付け作業に追われていた。

今回の問題が、6月22日に公示される参院選へ与える影響は限定的との見方もあるが、吉川議員はいまだ、沈黙を保ったまま。疑念は深まるばかりだ。

地元の有権者に誠実に向き合うためにも、まずは公の場で、しっかりと説明責任を果たすことが必要だ。