「わたしの防災」今回は、間もなくシーズンが始まる海や川でのレジャーで気をつけたいことです。5月31日に事故を防ぐための協議の場が開かれ、静岡県は6月1日から水難事故注意報を発令します。

 県によりますと、2021年、静岡県内で発生した水難事故は60件で、このうち死者は17人、行方不明者は3人でした。特に夏場のサーフィンや水遊び、魚釣りでの事故が多いのが特徴です。5月31日、県の危機管理部や警察、消防、海上保安部などからおよそ30人が県庁に集まり、協議会を開きました。この夏は新型コロナ対策の緩和で、レジャーを楽しむ人が増えると予想されています。会議では6月1日から水難事故注意報を発令することや夏場に向けた関係機関の対策を確認しました。
 命を守るために大切なのがライフジャケットの着用です。ライフジャケットをつけていないと溺れて、呼吸ができなくなる可能性が高くなるといいます。
<下田海上保安部 交通課 今野哲成課長>「今、衣服を着ている状態で、それだけ重いということもありますし、体勢が立ち泳ぎの体勢になっておりまして、なかなか顔をご覧になっているように顔を上に向けて呼吸を確保すること困難な状態」
 溺れた人は呼吸をしようと顔を水面に出し、立ち泳ぎを続けます。このとき、助けを呼ぼうと手をあげると顔は余計に沈みます。さらに、大声を出すことで肺の空気が出てしまい体の浮力が減る悪循環に陥ります。ライフジャケットをつけていると、浮力が働いて呼吸を確保でき、救助を待つことが可能です。そんなライフジャケットも正しく着用しないと効果が得られません。
<下田海上保安部 交通課 今野哲成課長>「見ていただいたように、体に密着していないと落水したときに衝撃で上からスポッと抜けてしまいということが起きる可能性があります」
 体に合ったものを選び、しっかりベルトを閉めることが大切です。では、万が一、家族や大切な人などが溺れてしまったらどう対処したらいいのでしょうか?
<下田海上保安部 交通課 今野哲成課長>「溺れている人はパニック状態になっていることが多いので、そういった方は救助に来た方も掴んでしまって、一緒に溺れて可能性がありますので」
 近くに浮き輪などの救助道具がなくても、身近にあるペットボトルが役立ちます、しかし、何も入っていないと空気の抵抗を受け、遠くにまっすぐ飛ばすのが難しいためひと工夫が必要です。
<下田海上保安部 交通課 今野哲成課長>「中にある程度の水なり重りになるような砂を入れ、それを投げることによって、空の状態より遠くに飛ばすことができます」
 3分の1程度の重りを入れることで、風などの影響を少なくできます。
<下田海上保安部 交通課 今野哲成課長>「海で事故を見つけたり、遭遇したりしたら118番通報で救助に向かうことができるので118番を覚えてほしい」

 2022年に入って、県内では死者・行方不明者あわせて4人を含む13件の水難事故が起きていて、2021年に比べて増加傾向にあります。ライフジャケットの着用のほか、悪天候の時は水場に近付かないなどの注意が必要です。