海に面した伊豆半島。特産品は海産物です。町で目を引くのは干物店。

<天野貴弘記者>
「アジにエボ鯛、ノドグロにキンメ、おいしそうな干物が並びますが、今回のしずおか産は、こちらの干物ではありません」

一体、何かと言いますと…。

<小木曽商店 小川沙織さん>
「干物のフライです」

今回の「しずおか産」は「干物のフライ」。アジにイカ、キンメダイの干物を「フライ」にしました。

<天野貴弘記者>
「干物のフライいただきます。干物と聞いていたので、ちょっとパサパサってしているのかなと思ったんですけど、しっかり脂ものっていて、ソースを付けなくても味が付いているので、おいしくいただけますね」

創業明治33年。下田市の老舗干物店「小木曽商店」です。

<小木曽商店 小川沙織さん>
「(なぜ作ろうと思った?)コロナウィルスが世の中に広がってしまっていて、観光客が減ってしまった。その中でどうやって干物を皆さんに知ってもらえるのかを考えたところ、アジ(の干物)をフライにしたらどうかという提案が出ました」

干物をお土産として買う機会が減っただけでなく、最近では骨が付いた干物は子どもや年配者が好まず、食卓に上がる機会も減ってしまいました。「干物離れ」を何とかしたい…、そこで生まれたのが干物のフライだったんです。

<小木曽商店 石垣直人工場長>
「(干物をフライにするメリットは?)脂がのって身が厚い魚が多いので、フライにしても脂がのっておいしくいただけます」

新鮮な魚介類のうま味をギュッと凝縮させて作る干物、その干物をフライ用として提供するには経験を積んだ職人の技が欠かせません。

<小木曽商店 石垣直人工場長>
「これは開いたアジを水洗いして、そのあと塩汁に漬け込む作業です。フライは三枚おろしの状態で塩に漬け込むので3分くらい、定期的に試食をしてみんなでしょっぱいとか薄いとかを食べて、それで塩の加減を決めています」

フライにソースをかけて食べた時、しょっぱすぎることがないよう塩分を抑えているんです。フライの衣は卵を使わず、生パン粉だけを付けています。身がふっくらしているため、低温の油でじっくり揚げるのがおいしく食べるコツです。

干物のフライはアジとキンメダイとイカの三種類。アジとキンメは骨を抜いているので、骨を気にしないで丸ごと食べることができます。

<小木曽商店 小川沙織さん>
「お店にある干物の方は知ってもらっていると思うけど、フライの方は地元になかなか浸透していないので、フライも皆さんに、この辺の方たちにも知ってもらいたいです」

「ひもの屋さんのあじフライ」3切入り 600円(税込)
「ひもの屋さんのいかフライ」フライ5〜6枚・ゲソ竜田揚げ2~4本 800円(税込)
「ひもの屋さんの金目フライ」3切入り 1000円(税込)