使われていないガス管が道路下に埋められたままになっていた事が分かり、静岡市は静岡ガス対して10年間分、約4000万円の占用料を請求したことを発表しました。
静岡市は2008年、道路下に埋められているガスや電気、水道などの管に関して、使用されていないものは撤去するように通知を出していました。しかし、静岡ガスの内部調査により、使用されていない「白ガス管」が撤去されないまま、道路下に残っていたことが判明し、2022年4月、静岡ガスは市に申告をしました。
申告を受けて市は、民法上請求できる2013年度から2022年度までの10年分の占有料3951万1588円について支払うよう、2023年3月20日に静岡ガスに対して通知しました。静岡ガスは、2023年4月19日までに占有料を静岡市に払うことになります。
今回、使用を終えた管が残されていた原因として、市と静岡ガスの協議が口頭のみで行なわれていたことや市が道路下の管について十分に確認していなかったことなどが挙げられるということです。
一方静岡ガスは今回の件について「ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。今後は保安対策を継続しつつ管理体制を強化し、静岡市や市民の皆さまをはじめ、すべてのステークホルダーの信頼回復に向けた取り組みを進めてまいります」とHPでコメントを発表しています。
市は今後、道路下に残っている「白ガス管」を維持管理するのか、撤去するのかなどについて静岡ガスと協議を進めるとしています。