明治安田生命J2リーグ第2節は2月25、26日行われ、静岡県勢3チームは昇格組・藤枝MYFCが開幕2連勝、一方、清水エスパルスとジュビロ磐田は引き分けに終わり、波に乗れません。

藤枝は25日がホーム開幕戦、J1の経験もあるV・ファーレン長崎相手に超攻撃的サッカーを貫きます。長崎はFWフアンマにボールを集めますが、藤枝はMF榎本啓吾のアグレッシブな守備で食い止めます。

両チーム無得点で迎えた後半10分、藤枝は榎本からMF横山暁之へとつなぎ、最後はFW渡邉りょう。渡邉の2試合連続のゴールで藤枝が先制します。先週入籍を発表したばかりの“新婚ストライカー”が結果を残します。

<FW渡邉りょう>
Q入籍(を発表)されて初ゴールとなったが?
「奥さんのお陰です。それに尽きます」

勢い止まらぬ藤枝は35分、スローインからキャプテン杉田真彦が抜け出します。一気にトップスピードへゴール前まで持ち込むと、ディフェンス2人を引きつけ、ラストパス、これをMF久保藤次郎が冷静に決めて追加点。勝利を確実なものとします。こうなると、最後は須藤大輔監督の豪快過ぎるガッツポーズに注目が集まりますが…この日は抑えめでした。

<藤枝MYFC 須藤大輔監督>
「(自分たちで)クローズさせることができるような状況でゲーム終えたので、そこまで大きなガッツポーズは出なかったですけど、2連勝できたのはすごくチームにとっても勢いを増していくのかなと思う。次の秋田戦もしっかりとしたゲームをしたいと思う」

一方、1年でのJ1復帰が大命題の清水と磐田はともにアウェーでの一戦。

清水は前半、ファジアーノ岡山相手に何度も決定的な場面を作られてしまうなど、なかなか、主導権を握れません。後半セットプレーのチャンス、FWディサロ燦シルヴァーノのクロスにFW北川航也が頭で合わせますが、クロスバー直撃。これで2試合連続のスコアレスドローです。

山口に乗り込んだ磐田は前半終了間際、MF遠藤保仁のFKに合わせたのは、MF鈴木雄斗。きれいな弧を描く芸術的なゴールで磐田が先制します。しかし、後半、相手にペースを握られると39分、これがハンドの判定。PKを献上し、追い付かれた磐田、リーグ戦で通算1勝1分け2敗と苦手レノファ山口相手に引き分けるのが精一杯でした。

明治安田生命J2リーグ第2節終了時点順位表

J2第2節終了時の順位表です。初見参の藤枝は、開幕2連勝で堂々の首位キープ。FW渡邉りょう選手は2試合ですでに3ゴールと得点ランクトップです。一方、勝てない清水は13位、磐田も15位、早く初勝利が欲しいところです。