静岡県函南町は6月23日、公文書を偽造したり、決裁者の印鑑を勝手に押印したりするなど不適切な事務処理をしていた女性職員を懲戒免職処分にしたと発表しました。

懲戒免職の処分を受けたのは、2018年度から2025年度まで建設経済部産業振興課に勤務していた女性職員(40)です。

函南町によりますと、この職員は2022年度から2025年度までの4年間、函南町猟友会への有害鳥獣捕獲事業の委託に関わる事務手続きを適正に行わず、さまざまな公文書を偽造していました。

猟友会との契約金額に関する伝票処理では、決裁者の印鑑を勝手に押印したり、幹部職員の印鑑をインターネットで購入して押印するなどして、不正な事務処理を隠ぺいしていました。

また、有害鳥獣の対策を話し合う協議会の運営では、2025年度の総会が開催されていないにもかかわらず開催報告書などを偽造して、関係する職員の印鑑を勝手に押して虚偽報告をしていました。

これらの不正な事務処理は、2026年6月2日にこの職員が昨年度まで使っていた事務机の引き出しから偽造公文書が入ったクリアファイルが見つかり、本人に確認したところ公文書偽造の事実を認めたということです。一連の不適切な事務処理で、公金の横領はありませんでした。

函南町の聞き取りに対してこの女性職員は、2022年度の業務委託の決裁文書を作成したところ、契約担当課から指摘が入ったにもかかわらず放置し、契約時期を過ぎてしまったことを隠ぺいするため、不適切な事務処理を繰り返していたとみられます。

不適切な事務処理を繰り返すことが可能だった理由について、管理職の印鑑を不正に使用することが可能な管理状態だったことや、管理職の予算執行への確認不足ということです。

函南町は、職員単独での事務処理を行わず、複数の職員で確認するチェック体制づくりを目指し、印鑑を施錠できる引出しで管理するなど保管の厳格化を徹底することにしました。

また不適切な事務処理が行われた当時の管理職と係長あわせて6人を減給処分としました。

函南町は、「心からお詫び申し上げます。二度とこのような事態を起こさないよう、町民の信頼回復に全力を尽くします」などとコメントを発表しました。