1月8日に行われた第31回全日本高校女子サッカー選手権大会決勝。藤枝順心高校(静岡・東海1)が2年ぶりの日本一に輝きました。全員でつかみ取った悲願の優勝でした。

史上最多6度目の制覇を誓った藤枝順心。しかし、試合は十文字(東京/関東1)のペースで進みます。
前半5分、強烈なシュートを打たれますが、ここは、守護神・菊地優杏選手(2年)がビッグセーブ!
順心は42分、MF浅田幸子選手(3年)のロングパスを受けたFW山田歩美選手(3年)がシュート!しかし、ボールはわずかにそれます。

試合が動いたのは後半23分でした。
「ボールを奪った!スルーパス!正野、チャンスを迎える!抜いた、流し込んだ~!」
FW正野瑠菜選手(3年)の値千金の先制ゴール!自慢の攻撃力で1点をつかみ取ります。
その後、順心は十文字の怒涛の攻撃を受けます。何度もゴール前まで迫られますが、全員のハードワークで決してゴールを割らせません。そして!
藤枝順心が全国最多6度目の頂点に輝きました!

試合終了後、イレブンは観客席へ。
「まずは今年度のチームを応援していただき、ありがとうございました。そして、全校生徒のみなさん…やばっ(笑)」
決勝のピッチに立つことのなかった三宅怜キャプテン。3年間を通じて、絶対的なスタメンにはなれませんでしたが、ベンチからでも常にチームを支えてきました。

<藤枝順心高 三宅怜キャプテン>
「みなさんとともに、日本一を獲れて最高の気持ちです。本当にありがとうございます。ピッチにいる選手だけでは絶対に勝つことができませんでした。この優勝をみなさんで喜びあいましょう」
<藤枝順心高 中村翔監督>
「三宅の出場はありませんでしたけれども、三宅がキャプテンでなければ、日本一になることはなかったと思います」

全員でつかんだ悲願の優勝。この結束力こそが藤枝順心の最大の強さでした。