苦渋の「SL2両体制」 経営の現実と5%の希望
会社としてアイデアを形にし続けていたさなか、2025年にはアクシデントも起きました。
<大井川鉄道 鳥塚亮社長>
「実は去年、蒸気機関車が故障した。黒いSLが故障して、それが直るか直らないかのうちに今度はトーマス号が故障してというダブルで故障した」
トーマス号が故障すると集客力が落ちてしまうため、現状使える蒸気機関車2両を「トーマス号」と「パーシー号」の2両体制にします。
その結果、昔ながらの「黒いSL」は一時的に大鉄から姿を消すことになります。コロナ禍以降、赤字が続くなかでの苦渋の決断でした。

<大井川鉄道 鳥塚亮社長>
「会社の経営は現実なんですよ。現実はやっぱり最重要課題。ただ、その現実に押しつぶされたくはないじゃないですか。お客さんも『あーなんか夢ないね』では見向きもされなくなってしまうので。夢ばかり見ていて大きなことばかり言って、足元がぐらついちゃしょうがない。(現実は)95%ぐらい重要。残りの5%で夢を見させていただくと」
5%の希望を胸に、再生請負人の挑戦はこれからも続きます。
大井川鉄道は2027年秋ごろから部分的に開通させていき、全線開通は2029年春の予定です。
全線開通時には、現在整備が進められている別の黒いSL(C56形 135号機)を復活させ、トーマス、パーシー、黒いSLの3両体制を目指すとしています。










