教育委員会が「重大事態」として認定
静岡県湖西市の小学校で、6年生の児童が同級生から暴言などのいじめを受け適応障害を発症した可能性があるとして、湖西市教育委員会が「重大事態」と認定していたことが、分かりました。
市教委によりますと、市内の小学校に通う6年生児童は、周囲から暴言などのいじめを受け、頭痛や腹痛などの症状が現れ、医師から適応障害と診断されました。
市教委は2025年7月下旬に「いじめ」の重大事態と認定。児童の保護者に対し、学校主体の調査を行うと説明しました。
その後、教職員やカウンセラーによる調査を行いましたが、保護者がこの対応に不信感を持ったことから、市教委では12月に、第三者委員会による調査へ切り替えたということです。
学校主体調査から第三者委員会の調査へ
湖西市を巡っては2019年、いじめの重大事態が発生しました。市教委ではその後、第三者機関による調査委員会を設けましたが、今回はこの委員会による調査は見送られていました。
湖西市の学校教育課は「早期対応を重視し、迅速な調査や再発防止を速やかに進めるため、校内調査にすると判断した」と説明し、今後は第三者委員会での調査を進めるとしています。
湖西市の松山淳教育長はSBSの取材に対し、「市教委の判断が、結果として保護者の不信感が高まってしまった点については検証する必要がある」と答えました。







