受け継ぐところは受け継いで、他のチームにないものを作る
<記者>
前任の須藤監督が超攻撃的なエンターテインメントサッカーをやっていましたけど、その須藤監督から受け継ぎたい、また、これは変えていきたいと思うところは?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
まずは受け継ぎたいところで言うと、ボールを握る攻撃的なスタイルというところは受け継がなければいけないと思います。そこに対して僕にオファーをいただいたと思いますし、そこの「0」の部分を「1」にはできていると思います。この1の部分を2、3、4、5ってどんどん前進していかなければいけないので、ここは受け継ぎたいなと思います。
で、変えなくてはいけないところ。そこはサポーターを含めてスタジアムです。スタジアムの藤枝MYFCというチームに色をつけることですね。チームに色はついていると思いますけれども、ならではの応援の仕方だとか、そこに対しての他のチームにないものというところはやっぱり作り出していかなければいけないと思います。
<記者>
槙野監督就任で、SNSを見ると「槙野さんってどんなサッカーするんだろう」「あの監督がいるなら見に行きたい」といった反応があります。そういった反応を見てどうですか?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
うれしいですよね。先ほどプレゼンでもありましたけども、一つのテーマでも「奪う」ということですよね。何かをきっかけに来ていただいた方たちを、もう一度来てもらえるようなフットボールをしなくてはいけないですし、僕の手腕もそうですし、戦術を含めて興味を持ってもらった方たちにまた来てもらえるような、そういうサッカーをしていきたいなと思います。
<記者>
ちなみに、槙野さんの住むところはもう決めたんですか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
いや、まだ決まっていないので、ぜひ教えてください。
<記者>
おすすめがいっぱいあります(笑)。最後に、槙野監督は現役時代の後からみんなを驚かせるようなことがあったと思うんですが、これから監督としてもいろいろな面でサプライズを期待してもいいでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
いいと思います。クラブの方たちに迷惑かからないように少しずつ仕掛けていければいいと思いますし、何よりもやっぱり藤枝MYFCが大きくなることで、たくさんの方たちに興味を持ってスタジアムに来てもらえるようなこと。あとはやっぱり上の順位で戦えるように一つでも強くなること、そこを目的とした仕掛けをしていきたいと思います。
<記者>
静岡のまちの印象はいかがでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
おかげさまで静岡の番組をやらせていただき、3年たったんですけど、本当にあの街の方たちを含めてサッカーへの知識、IQ、興味、本当に高いなと思いますし、生半可な気持ちというか、そういう内容だったら評価してもらえないんじゃないかなというふうに思っています。
<記者>
静岡に来て楽しみにしていることはありますか?まちでもいいし食べ物でもいいし。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
サッカーに興味を持っている方たちの考え方をどう変えていけるのかが楽しみです。
<記者>
期待している選手を中盤・攻撃・守備で1人ずつ挙げるとすれば?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
ちょっと個人名になると難しくなるんですけども、来季入ってくる選手たちは非常に頼もしい選手たちが入ってくることは知っていますし、いろいろな選手たちの動きを見てもそうですし、これまで須藤前監督があまりプレータイムを確保してこなかった選手も、非常に僕は面白い選手たちは眠っていると思ってますので、そこはいろいろな準備を含めてやっていますので、見ていただけたらなと思います。
<記者>
チームのコンセプトとしては攻撃がコンセプトだと思うんですけど、元守備の選手であられながら、この攻撃のコンセプトで、自分の中でアイデアはあるのでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
これまで携わってきた指導者の中で、偶然にも攻撃的な戦術を率いている方たちのもとで育ってきたので、ゴール前での仕掛けだったり、アイデアというのは山ほどあると思っています。もちろん、最後のゴールを奪うだとか、ゴールに直結するパスというところは個人の質でもあると思いますけれども、たくさん今は言えないですけれども、いろんな引き出しはあると思っています。
<記者>
現役の時にやりながら学んだこと、品川で監督としてやっていきながら、そこと学んできたところとアウトプットするところの違いはありますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
なかなか自分が提示したことが試合の中で出せなくなった時、結果が出なくなった時にどういうふうにその局面を変えるのかというところの難しさというのは社会人リーグをやっていて思いました。実際に自分が社会人リーグの監督を務めているときに一つ課題としてあったのが提示をしていないからできないという選手が数多くいました。そこに対してしっかりと言葉で伝えてあげること、先ほども提示がありましたけども、適切なフィードバック、映像を含めて選手たちにこういう風なプレーをしてほしい。この局面ではこういうことをしていくというのは細かくやっていきたいと思っています。
<記者>
恐らくシーズンを通して良い時期もあれば、うまくいかない時期があると思うんですけど、うまくいかない時期にロマンを追いかけるのか、それとも現実的な戦いをするのか、どちらを選ぶのか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
いい質問ですね。ただ自分のプレーモデルはぶれない。そこには自信があります。ただ、選手の特徴だったり、状況というところはしっかりと俯瞰して適切な判断をしていきたいなと思いますけれども、自分のプレーモデル、攻撃的な部分というのは貫き通したいなと思います。
<記者>
メディアから現場に入るときに失うものと得るものと両方があると思うが、その中で葛藤があったのかを教えていただきたいです。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
ないですね。もう監督になるための準備、監督になるために35で引退しましたし、監督になるためのこの3年間というところをしっかりと準備期間を充てましたから。得るものが多かったですね。
<記者>
藤枝MYFCのサポーターの方にメッセージをお願いします。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
皆さんがやっぱり見てワクワクするような試合で、ワクワクする楽しいサッカー、いいサッカーじゃなくて「勝つサッカー」。そこは期待していただきたいなと思います。
<記者>
オファーが届いた時の心境は?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
素直にうれしかったですし、自分の目指すサッカーというのは、もちろんテレビを通して、番組を通して藤枝MYFCのサッカーというのを事細かに見ていたので、自分のプレーモデルというのはここのチームに合っているんじゃないかなというふうに思っていました。
<記者>
先ほどスライドに2026、2027の数字を書きましたが、あれは?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
個人的にですよ。チームとまだすり合わせはしていないですけど、個人的には6位以内、勝ち点65ポイント。ここは取りたいなと思っています。つまり、プレーオフ行きたい、65ポイント取らなければいけないと思っています。
<記者>
ご自分の中の指導者としてのロードマップがある中で、このタイミングで藤枝からオファーがあったとなります。どんなタイミングですか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
いや、うれしかったもそうですし、本当に自分に合ったクラブからスタートできたことで、本当に喜びを感じています。
<記者>
準備は整っているというタイミングだったと?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
そうですね。これがもう1年早いと、自分がやりたいようなサッカーを含めて考えというのを整理できていなかったと思いますけれども、この3年間の中でやっぱり選手たちと向き合うことで、指導者としての時間、いろいろなことに対して挑戦できたことがすごく良かったなと。
<記者>
槙野さんが影響を受けた監督の一人に当然ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)さんはいると思うのです。須藤前監督も結構ミシャさんの影響を受けたサッカーをしていて、そういう意味で受け継ぎやすいということがありますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
須藤前監督は大木さんのサッカーに刺激を受けているということは以前聞きました。で、やっぱり攻撃的なイメージ、理想を求めるサッカーの中でまね事というのは良くないと思うんですよね。僕も確かに刺激を受けましたし、ペトロヴィッチ監督と11年、仕事をしましたけれども、彼と同じようなサッカーをしようとは思っていません。
その中で自分が上乗せ、どういうふうにできるのか。先ほども言いましたけども、須藤前監督が積み上げた0の部分を1にしている部分を、さらに僕のアイデアだったり、工夫で上乗せはできると思っているので、刺激を受けた方には受けましたけども、自分のスパイスというのは加えていきたいと思います。
<記者>
コーチ人事について。太田コーチ、杉浦コーチを率いてきた経緯は?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
まず太田(吉彰コーチ)に関して言えば、彼とは選手時代もそうですし、日頃からサッカー界に対してよく話はしています。監督、コーチとしての時間も一緒に過ごしましたし、もう自分が監督になった時には連れていきたい、そういう方ではあります。で、今年A級ライセンスもしっかりと取りましたし、コーチ業に対しても真摯に向き合っています。
杉浦大輔(コーチ)に関して言えば、先ほどもありましたように、ペトロヴィッチ監督の通訳として11年一緒に仕事をしました。彼の攻撃的なアイデアだったり、選手に対するアプローチの仕方というところに関しても、僕が見ていないところで細かく選手たちに伝えられるんじゃないかなと思っています。
ドイツ語、そして英語、彼は言語にも長けている方なので、海外の選手たちともコミュニケーションをうまく取れるので、非常にいいのかなと思いました。で、枝村(匠馬)さんも現役時代、僕は同じチームでプレーしていないんですけども、高校時代からよく知ってますし、藤枝MYFCのことを知っているということで、ぜひとも一緒にやりたいということで、現場スタッフとして一緒に働くことを決意しました。
<記者>
単身赴任で悩まれたことはありますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
妻とは今、犬がいるんですけど、東京にはいるので距離は近いかなと思うので行き来ができるかなと思います。
<記者>
そこまで悩まなかったですか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
そんなことないです。個人的にはやっぱりクラブハウスにいる時間は長くなると思うので、できるだけ近い場所で、やっぱり藤枝のホームタウンとする場所で、いろんなことをしていきたい。もしくは先ほども言いましたけども、街の方たちの距離感を詰めていきたいというのもあるので、交流も含めてこっちにいる方がいいんじゃないかなと思っています。
<記者>
いざ来てみて静岡のサッカー熱に対してはどう感じましたか?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
スポーツの番組をやることによって、静岡駅についていろんな方たちに「見てるよ」って言われるんですよね。そこに対して番組もそうですし、サッカーに対する関心度は本当に高いなと。だからこそもっとやるべきいろんなこと含めて、仕掛け含めて知ってもらうきっかけはあると思うので、チャンスは転がっていると思います。
<記者>
一番最初に選手に会ったときにこういう言葉をかけたい、話をしたいと今の時点で考えていることはありますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
目標のところとチームがどういうふうに向かわないといけないのかというのは細かく伝えなければいけないと思いますし、自分中では選手たちのグラウンド上でのストロングの部分というのは理解していると思うんですけど、一人一人のパーソナルな部分を知っていく上では、一対一のコミュニケーションというのは増やしていきたいので、そういう時間を面談じゃないですけども、やっていきたいということは伝えたいなと思います。
<記者>
チーム全体として選手たちにこれだけは徹底してほしいってことで何かございますでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
ルールですね。グラウンドの中のルールはもちろんありますけども、そのグラウンドに入るまでのそこの規律というところは徹底してやりたいなと思います。
<記者>
逆にサポーターの皆さんにこれだけはぜひっていうのもあったりもしますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
藤枝MYFCのサポーターというのは、全国のサッカーファンから見てもものすごく優しくてフェアで、そういう印象があります。ただ、その優しさがゆえに、選手にとって甘い部分もあると思って、時には厳しい声も必要だと思いますし、拍手ももちろん大事だと思いますけれども、そこの塩梅(あんばい)というところはうまくチームにやっていただきたいなというふうに思います。
<記者>
規律を破った選手に対してはどういう対処をするんでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
そこに関しては始まる前にしっかりとルールは決めなければいけないと思いますけれども、そこのマネジメントというのはしっかりやっていきます。
<記者>
先ほどのプレゼンを聞いて、そんなことまで考えているんだと驚きました。槙野監督、ミスターがそこまで考えているというのは、チームからそういうことも求められて考えているのか、自分発信でチームにプレゼンしたのか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
チームからはそういうことは一切ないです。自分がやっぱりこのクラブに来たからには強くしていきたいですし、興味を持ってもらいたいですし、スタジアムにたくさんの方に来ていただきたいということで、僕に任されている仕事はグラウンドの上だけではないと思うんです。
それがやっぱりグッズ担当の方だったりだとか、運営の方だったりだとか、チケットの方だったりとか、いろんなところでのさっきも「組織」って書いたんですけども、そことのつながり、そこでの役割というのはあるんじゃないかなと思います。パートナーだったり、スポンサーの方たちとの顔合わせのところでも、もしチームにとって増額が必要ならば「お願いします」と言いに行くこともやりますし、全てはチームのためにできることはやっていきたいと思って提示しました。
<記者>
地元の人間としてワクワクしたのですが、代表にお伺いしたいです。今の槙野新監督の話を聞くと、これって結構そんなにすぐ実現できるようなプロジェクトじゃないと思うんですよ。どのぐらいのスパンで代表としては考えていますか。
<藤枝MYFC 徳田航介代表>
もちろんまちが盛り上がる仕掛けというのは、今まで我々頑張ってきたんですけれども、今回の新しい槙野新監督のもとで加速するとは思っています。2026、2027シーズンの前に100年構想リーグがありますけども、ここが一番大きいところであると思っていて、この間でおそらく近いところで試合があると思うので、ここでより試合を見に来てほしいというのもありますし、いろんなイベントをこれからどんどん仕掛けていこうかなと思っている。0.5、1.5シーズンの間で大きく変えていこうかなとは思っています。
とにかくこの1.5シーズンをどう過ごすかということがまず大事ですけど、その先の5年後、10年後にそれこそカテゴリーをもっと上げていくだとかいう話で、志太榛原(しだはいばら)地域に大体50万人近く住んでますけど、その人たちの10分の1くらいの人が毎回来るよみたいな。そういうチームになっていければいいなと思ってます。
<記者>
Mirageoについて、どういう経緯で思いついたのでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
藤枝MYFCが掲げる攻撃的なサッカー、自分が掲げる攻撃的なサッカーでいうと、やはりポゼッションサッカーだけでは今崩せなかったり見ている人に対してもっと見たいと思ってもらえないと思うんですね。それに対して一つ二つ違うことをやらなくてはいけないというところで、あえてミラージュということで、迷彩ですよね。相手に見つからない、惑わすような動きだったり攻撃のバリエーションというのを増やすためにまずはその言葉を入れました。それに対して新しいことをする新時代ということで、Neo、行くということで造語であわせて「Mirageo」という言葉を作らせていただきました。全部自分で考えました。ライセンスを取っている時にこういうサッカーをやりたいということを考えてもっていました。
<記者>
コーチ型の監督というよりはマネージメント型の監督を目指しているのかなと思いまして、そういう面で、攻撃面で影響を受けた方は?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
攻撃のところで言うと、ビルドアップ、作りの部分でいったら、今回J1で躍進した柏レイソルの監督、リカルド・ロドリゲス監督には、浦和時代には指導していただき、ものすごく勉強させていただきました。
アタッキングサードのところでいうと、やっぱりペトロヴィッチ監督のアイデア、たくさんのゴールを演出するようなアイデアというのは勉強させてもらいました。守備のところでいうとチョン・テセ選手もいらっしゃいますけども、一緒にドイツでケルンというチームにいましたけど、そこの指揮をしていたソルバッケンという監督が今、ノルウェーの代表監督やってますけれども、彼の守備の徹底具合。そこに対しての細かさというところは僕も勉強させてもらいました。いろんなポジション、いろんな守備・攻撃のタスクというところは、いろんな監督からの教えのもとを選手たちには落とし込んでいきたいと思っています。
<記者>
マネジメント面はほかの方から影響を受けていないのでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
戦術面の大事さというのももちろんあると思います。そこのリレーションのところでいうと、コーチ陣にはやっぱりそこの攻撃のところ、守備のところというところのタスクを与えたいなと思いますけれども、自分にとってできる、自分しかできないところの一つであるマネジメントというところは、僕が担っていかなくてはいけないのかなと思って説明しました。
<記者>
プレゼンの中のチームのテーマとして「UBAU」とありましたが、その中にファンのハートを奪う、ミスターが現役時代のサッカー選手として、さらに引退後のメディア出演を通して多くの方のハートを奪っていたと思います。ハートを奪う上で常に意識していることや、選手へのアドバイスは?
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
もちろん、ファンのハートを奪う、見ている人たちにとって興味を持ってもらう一つの大事になってくる要素は「100%でやれること」ですね。最後まで諦めないこと。90分間の中で最初の笛から最後の笛が鳴るまで全力でやること。選手たちにはそれはしっかりと発信していきたいと思います。個人的なところでいうと、ピッチのサイドのところで、11人+1になること。そこに対してたくさんの方たちに見ていただきたい。選手はそうですけど、あの監督を見に行きたいと思ってもらえるようにしっかりファンのハートを掴みたいなと思っています。
<記者>
多くの監督を見てきたと思いますが、具体的に今までの監督とミスターの違いは。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
本当にたくさんの指導者と仕事をしてきましたが、素晴らしい監督ばかりでしたけど、その人の真似事はよくないし、その人を追い抜くためには自分の色を出していかないといけないと思います。それがグラウンドの中なのか、グラウンドの外での仕掛けなのかはまだ答えはわかりませんけども、自分にしかできないような仕掛けはやっていかなくちゃいけないのかなと思います。
<記者>
大迫さんにお伺いしますが、Jリーグの監督を務めるのに必要なライセンスを12月に承認されたばかりですけども、オファーを出した経緯、取得を前提にオファーを出したのか、そのあたりを時系列で教えてください。
<藤枝MYFC 大迫希強化担当>
オファーを出した時期についてはお控えしますが、ライセンスの情報はJリーグ、JFL含めても共有しておりますので、そういった中で今期にとれる状況というのも我々クラブも理解しておりましたので、そういった中でオファーを出させていただきました。
<記者>
品川では槙野さんは監督をされていましたが、今までプロのカテゴリではなかったんですが、それでも託したい思い、期待が上回ったということでしょうか。
<藤枝MYFC 大迫希強化担当>
そうですね。我々須藤前監督がJ3時代からJ2に昇格をして、攻撃的スタイルの中で戦っていて、我々の歴史の中でも特別重要な監督・コーチも離れるという中で、候補者も数名でいましたけども常に一番上に候補としていたのが槙野新監督でありまして、ありがたいことにその情報が外にオープンになった時に、「藤枝MYFCで監督をやらせてほしい」という逆オファーといいますか、そういった形も数多くありましたけど、我々としては初めから槙野新監督に声をかけさせていただくというのは、クラブ内でも話をしっかりできていた状況では、社長、副社長、強化も連携をしっかりとれているクラブではありますので、そこに迷いはなく、このクラブをさらに勝つ集団に変えていかなければいけない。そういった中で魅力あるサッカーも含めて槙野新監督しかいないと判断させていただきました。
<記者>
コーチとかの(経験が)ない状態でいきなり監督というのは不安はないのでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
ないですね。僕はコーチ向いてないと思います。監督食っちゃいそうなので(笑)。不安は全くないですね。そのための3年間しっかりと準備してきましたし、もちろんライセンスだったりっていうのをいろいろ勉強させていただきましたけども、自分にとってはすごくいいタイミングなんじゃないかなって思います。
<記者>
ミスターという表現で、日本でいうと新庄監督とかがあがってくると思います。このあたりを超えてくるようなパフォーマンスとかそういうことは考えていますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
クラブに迷惑がかからない、そしてクラブと一緒にいろんな仕掛けをやっていきたいと思います。全ては自分が前に出るんじゃなくて、チームが強くなることとチームのことを知ってもらうような活動っていうのはやっていきたいと思っています。
<記者>
ファンサービスでシニアを取っていこうという、やっぱりみんな若い人をとっていこうという感じですが、シニアはどういうところを求めて来てもらうような感じですか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
いろんなイベントだったりお仕事で60歳以上の方と触れ合うことというのが数多くあります。その中で一つ言われたのが「趣味がない」「週末の楽しみがない」っていう声をたくさんいただきました。藤枝MYFCに就任することになって、いろんなことを調べたときに個々のシニアのサッカーがすごく有名で盛んということを知りました。だからこそやっぱり第二の人生を歩んでいる方たちにとって面白いこと、きっかけっていうのはやっぱり与えていきたいと思っています。
子どもたち、キッズの方がボールボーイしたりだとか選手が入場するということはそうですけれども、シニアのシートを用意したりだとかそういう方たちと一緒に入場するんだとか、試合が終わった後にピッチを開放して、子どもたちと一緒にシニアの方たちも選手がプレーをしている芝の感触を確かめてもらうだとか、そういう何かいろんな層の方たちにとって身近なチームになることで、より親近感を沸いてもらえるようなそういう仕掛けはやっていきたいなと思っています。
<記者>
いろんな番組のレギュラーをやってきたと思いますが、それはすべて卒業されるんでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
はい。もし呼んでいただけれるのなら。あとはクラブがOKするのなら。まあチームのことがすべてですし。
<記者>
ミスターと呼ばれていた長嶋茂雄さん、なんで長嶋さんのミスターなのとか思われたりってあるんでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
全くないですけど。現役時代にも身近な選手たちはそういうふうに呼んでいたので。長嶋さんと肩を並べるというのもおこがましいですけど、ただサッカー界にはそういう方いらっしゃらないので。ぜひとも呼んでください。
<記者>
先ほどのスライドは自分で作られたんでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
はい、伝え方は人それぞれだと思いますけど、より選手たちにも楽しんでもらえるようなミーティング、飽きさせないようなミーティングというのは自分のやり方だと思いますし、
どうやって自分の言葉で選手たちを動かせられるのかというところも大事になってくるかなと思いますし。高ければいいってもんじゃないですし、見せればいいってもんじゃないです。そこを工夫しながらやっていきたいなという風に思います。
<記者>
サポーターの心を奪うだけでなく、選手の心を奪うというところも必要があるんですけど、その辺のノウハウも品川で学んできたということですか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
品川の話で言うと、J2、J3を経験した契約を終了した選手たちっていうのが数多くいましたし、選手たちの扱い方っていうのは言葉は悪いですけども接し方っていうところはたくさん勉強してきました。
<記者>
選手の、火のつけ方みたいな。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
そうですね。
<記者>
藤枝MYFCの公開練習は、ファンとのサービスタイムがあって、そういうお話の時間もファンと選手の距離が近いなというのが藤枝MYFCの特徴かなと感じるんですが、もし公開練習にいけば、私たちも槙野監督とお話しする時間は用意してもらえるんでしょうか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
もちろん来ていただけるならそういう時間を作りたいなと思いますし、やっぱり選手たちのことを知ってもらいたいですし、選手たちだけじゃなくて、僕もそうですし、いろんなスタッフさんがいらっしゃいますので、知っていただく時間は作りたいなという風に思います。
<記者>
スライドの中にお祭りという言葉が入っていましたが、今後やっていきたいことは考えていますか。
<藤枝MYFC 槙野智章新監督>
行事ごとは参加したいですし、ないものを作るということは、すごく目的としてはやっていきたいところではあります。ただ、最大のお祭りというのは試合だと思っていますので、やっぱりそこに対して選手たちも、やっぱり子どもの時にあんなにワクワクしていたお祭りの感覚と同じくらい試合も楽しんでもらいたいですし、見に来る方たちもそれだけワクワクするような、ドキドキするような、そういう空間を作っていければいいかなと思います。







