2023年4月9日の投票日までちょうど4か月となった静岡市長選。12月9日、静岡市議会最大会派の自民党市議団と立候補を表明している難波喬司元副知事の陣営が面会しました。出馬表明後、初の接触で選挙戦の構図が変わりつつあります。
9日正午、静岡市議会の応接室前にやって来たのは、2023年4月の市長選に出馬を表明した難波喬司元副知事(66)です。さらに、後援会長となった静岡鉄道の酒井公夫会長の姿も。
<和田啓記者>
「自民党市議団の幹部が続々と部屋に入っていきます」
静岡市議会最大会派の自民党市議団と難波陣営との接触は出馬表明後、初めて。非公開の面会は30分に及びました。
<難波陣営 酒井公夫後援会長>
Q.酒井さんすみません、ひと言だけよろしいですか?
「きょうは…」
Q.きょうは挨拶ですか?
「ええ」
Q.自民党との協力関係築けそうですか?
「きょうは…」
<出馬を表明した難波喬司元副知事>
Q.成果はありましたか?
「成果も何も、後援会ができたごあいさつに伺っただけですので」
<自民党市議団 鈴木和彦会長>
Q.きょうの成果はありましたか?
「ありません!ない!ノーコメントだよ」
歩み寄ったように見える両者。ただ、つい1か月前まで関係は異なっていました。11月4日、自民党静岡支部は現職の田辺信宏市長を支援すると決定。ところが…。
<静岡市 田辺信宏市長>
「熟慮に熟慮を重ねた結果、私は次期市長選挙に出馬いたしません」
支援対象がいなくなる事態に自民党の動向が注目されている中での今回の面会。政策での一致点など模索し、難波元副知事支援への水面下での動きが加速している様相です。
一方、長年、自民党で活動し、すでに自民党静岡支部に推薦願を出している山田誠県議(60)はぶれていません。
<静岡市長選への出馬を表明した山田誠県議>
「自分が自民党でやってきた中で組織がついてくれれば、非常に心強いこと。静岡市がどうあるべきかしっかり考えていく選挙になる。一人一人の責任、一票の重みが大きいと思う」
投票日まで、ちょうど4か月。自民党は今後の方針について協議を続けています。