浜松市内の障害者向けグループホームで暮らす50代男性を椅子に縛ったり、足蹴りするなどの暴行を加えたとして、この施設で働いていた自称介護福祉士の女ら2人が警察に逮捕されました。
暴行の疑いで逮捕されたのは、浜松市中央区佐鳴台の介護職員の男(47)と浜松市中央区和地山の自称介護福祉士の女(74)の2人です。介護職員の男は、2025年3月18日夜9時頃、浜松市中央区内の障害者向けグループホームで、この施設に入所する男性(56)を何らかのものを使って椅子に縛る暴行を、自称介護福祉士の女は7月3日午後7時頃、同じ男性の左足を足蹴りするなどの暴行を加えた疑いが持たれています。
警察やグループホームの責任者によりますと、施設側から暴行の事実があったことを知らされた被害者の家族が警察に相談、被害届を出したことから2人の逮捕に至りました。2人の暴行行為は施設内の防犯カメラの映像に残っていたということです。介護職員の男は容疑を認め、自称介護福祉士の女は容疑を否認しているということです。
また、グループホームの責任者によりますと、2人は事件当時、この施設で働いていましたが、懲戒免職となりました。その後、男は別の施設で勤務しているとのことです。警察が事件に至った経緯や余罪がないかなど、調べを進めています。
施設を運営する会社は、JNNの取材に対し「暴行の事実は承知していて、被害者に対し真摯に対応している。また、警察の捜査や行政の調査にも全面的に協力している」とコメント。グループホームの責任者は「すでに職員間で虐待について共有していて、再発防止に向けて教育や研修につとめていく」と話しています。
また、浜松市によりますと、2025年7月に、施設を運営する会社から職員による虐待の事実について報告があったということで、市では確認を急いでいるとのことです。