10月1日から下半期がスタートし、静岡県内では各地で「内定式」が行われました。内定式の後も辞退を検討する学生が多い中、人材確保に向けユニークな取り組みをする企業もあります。
静岡銀行の内定式は、近年、パーティースタイルが定着しています。
<内定者>
「仕事をする上で大切にすることや意識することはありますか」
<静岡銀行 八木稔頭取>
「何かあった時に人のせいにしないで自分に指先を向ける。正直が一番いいと思う」
内定式は、企業にとって重ねての自社のPRの場でもあります。
<内定者>
「まじめな話だけではなくて、気軽に話を聞けるので、いい機会だなと思う」

一方で、こんな数字もあります。新卒採用を支援する会社が2026年度卒業の就活生に行った意識調査によると、35%が内定式に参加した企業の内定を「辞退する可能性がある」と回答しています。
2026年度の採用に向け、今も油断できない状況の中、斬新な取り組みをする企業も。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「総合楽器メーカー・ヤマハの内定者の集いです。ジュビロ磐田のユニホームや、ユニークなTシャツ、さまざまな服装の方がいますね」
浜松市に本社を置くヤマハは、内定者の集いで「一番楽しいことをしている時の服装」というドレスコードを設定しました。
<内定者>
「所属している大学の吹奏楽部の演奏会で着用するステージ衣装で来て、割とカジュアルな人が多いので、浮いちゃっているかなというのはあるんですけど…、いいですね」
2023年から始めた取り組みで、一人一人に個性を出しながら親睦を深め定着してもらおうという狙いがあります。
<内定者>
「自分が出せ、ほかの人が何が好きかというのもわかるので、いい試みだと思った」
<内定者>
「自由な社風が、実際に社員や服装を通して感じることができ良かった」
<ヤマハ人事部 鈴木啓太さん>
「一人一人尖った個性を持っている学生さんに出会えているので、入社後もその個性を生かして活躍していただきたいと思っている」