2025年9月30日まで、「つける見つける反射材とライトで安全確保」をスローガンに「秋の全国交通安全運動」が行われています。日没が早くなるこれからの時期、気を付けたい注意点を取材しました。

30日まで実施される「秋の全国交通安全運動」の2025年のスローガンは「つける見つける反射材とライトで安全確保」。

日没が早くなるこれからの時期、夜間の事故を減らそうという狙いです。静岡県警が調査した過去10年間の歩行者の事故件数では、日没が早くなる9月から事故が増加する傾向にあります。

静岡県警は、夜間の運転の注意点を知ってもらおうと講習会を開きました。

<警察官>
「対向車のライトの先に(人が)入ると特に上半身がみえない」

夜間、車の運転では、どのようなことに気を付けるべきなのか。

<社会部 田島かのん記者>
「全くこの位置では見えない。このくらい(横断歩道の直前)まで来てやっと人がいるのがわかります」

<静岡県警本部 交通企画課 堀井泰孝管理官>
「暗い服でいると見つけるのが困難ですね」

暗い色の服装の歩行者はドライバーからの発見が遅れてしまいます。

<田島記者>
「今、反射材の光が見えました。やはり反射材を付けているとわかりやすいです」

<堀井管理官>
「懐中電灯や光るものを持っていると、かなり手前から認識ができて事故を回避することができると思います」

反射材や懐中電灯を持っていれば、ドライバーは約100メートル手前から認識することができるといいます。歩行者は明るい服装や反射材などの着用が事故を防ぐポイントです。

一方、ドライバーはヘッドライトの使い分けが重要です。ロービームは約40メートル先までしか照らせないのに対し、ハイビームは約100メートル先まで照らすことができます。

さらに、歩行者が道路を横断中にも注意すべき点があります。

「左を見て。対向車が見えない。歩行者からして車がみえないということは、車からも見えない」

暗くなる時間帯、ドライバーから見て右側から横断してくる歩行者は発見が遅れます。静岡県警によると、過去10年の道路横断中の高齢者の夜間死亡事故では、左からの横断と比べて右から横断する歩行者の死者は約3倍多いということです。

<静岡県警本部 交通企画課 村山恵一課長補佐>
「周囲の安全確認、これが第一となります。事故防止はすべて、始まりは危険を察知するところからとなるので、周りの注意をよろしくお願いします」

日没がますます早くなるこれからの時期、歩行者は「反射材」、ドライバーは「ライトの使い分け」で事故防止に努めましょう。