竜巻による被害のあった静岡県牧之原市では9月11日の朝早くに雨が降り、雨漏りなどの新たな被害が出ました。復旧に向けて市では11日からさまざまな専門家が集まる生活相談会が始まりました。

竜巻の発生から9月12日で1週間。静岡県牧之原市では11日の朝早く、雨が降りました。屋根が吹き飛ばされた家では、ブルーシートで応急処置をしたものの、隙間から雨が入り込み、雨漏りしました。

<住民>
「ここのところにかかって、ここがぽちゃぽちゃってなった。あんまり寝られてなくて、体を壊さないようにと思っているんだけど、いつまで持つか」

ブルーシートがかけられない家では、雨が直接2階の床に。1階に雨水が行かないようにカーテンを敷いて、水を吸わせました。

<住民>
「ボランティアの人ががれきの撤去を手伝ってくれて、1階のために2階の雨漏り対策するっていう余裕ができたんだよね、本当感謝してます」

こちらの男性は今後、妻と共に大阪で暮らすことにしました。

<住民>
「こっちに戻ってくるのが難しくなっちゃった。牧之原は好きなんだけどね」

牧之原市には11日、新たな「駆け込み寺」が設置されました。

<建築士>
「屋根が吹き飛んでますね。」「親戚の家があればいいですけど、公営住宅の申し込みは正式にされた方が良いと思うんですよね」

牧之原市の総合健康福祉センターで被災者の話を聞くのは、弁護士や司法書士、建築士などさまざまな分野の専門家たち。11日から始まった「専門家による生活なんでも相談」です。

無料で予約不要、当面は午前10時から午後4時まで毎日相談できます。

<相談した人>
Q.相談してどうだった?
「助かりました、すごく助かりました。雨が降ると全て濡れちゃうもんで、早く(公営住宅に)入りたい」

<静岡県災害対策士業連絡会 永野海弁護士>
「もう何を聞いたら分からない、そういう人こそ来てほしいので、いつでもいいので時間ができた時には寄っていただければと思う」

支援の動きは、被災地から離れた自治体からも。

<富士宮市 須藤秀忠市長>
「被災者のために全力を尽くしていだだきたい」

静岡県富士宮市は9月12日から牧之原市と吉田町に職員を順次派遣します。

<富士宮市資産税課 中野佳子主任主査>
「1日も早く復興できるように、こちらが手助けできることはしたいと思っています」

1日でも早い復興を。多くの人が苦しむ被災地で助け合いの輪が広がっています。