2022年、消防隊員1人が殉職した静岡市のビル火災をめぐり、市が最終報告をまとめ近く公表することがわかりました。これまで非公開にしてきた現場活動の映像もすべて公開する方針です。
2022年8月、静岡市葵区呉服町のビル火災では、消火活動にあたっていた静岡市消防局の男性隊員(当時37歳)が殉職しました。
この火災をめぐっては、事故調査委員会による報告書と市独自の内部検証の結果がすでに公表されています。しかし、遺族はすべての情報の公開を求め続けていて、市消防局はこれまで非公開だった情報や証言を含めて2025年3月13日の記者会見で最終報告を行う予定であることがわかりました。
また、関係者によると個人情報の保護を理由に一部の切り抜きしか提供してこなかった当時の消火活動の映像を全面公開する方針です。この映像には、店舗関係者から火元の情報を教えてもらいながらもそれを聞き入れず、誤った活動を続けた経過が記録されているということです。
最終報告は火災から2年7か月となる男性隊員の月命日に公表される予定で、難波喬司市長自ら説明する方向で調整しています。