10月1日、台風15号による静岡市清水区の断水は解消が進み、唯一の断水地区となった地域では支援の輪が広がっています。

<竹川知佳記者>
「和田島の水管橋に来ています。ご覧のように、昨夜1時過ぎに作業が完了し、仮設の水道管が出来上がっています」

静岡市清水区の断水は1日朝、新たに一部の地域で解消し、和田島地区のみとなりました。1日未明には断水の原因となっている水管橋の復旧工事が終わりましたが、水道管の中には泥が詰まっていて、水の供給にはまだ時間がかかります。この地区にある小島生涯学習交流館には前日に個室型のシャワーが設置され、多くの人が利用しています。

<シャワーを利用した人>
「気持ちよかったね、ほんとに」

断水から解消されたばかりの他の地域の住民も支援に駆けつけました。

<支援物資を届けに来た人>
「昨日飲めるようになってストックしていたお水も使わなくなったので、まだ断水している地域に持ってきました」
「同じ静岡県民として頑張ってほしいです」

一方、土砂の撤去が進まない葵区西ヶ谷には、およそ70人のボランティアが駆けつけました。ボランティアの人たちは、茶畑や住宅の庭に溜まった石や泥をスコップや一輪車を使って運び出しました。

また、清水区の山間部にある布沢地区に駆けつけたのは、乾貴士選手や山原怜音選手など、サッカーJ1清水エスパルスの11人の選手たちです。布沢地区は、行政の支援が十分に行き届かず、大量の土砂が残ったままとなっていて、1日午前に練習試合を終えたばかりの選手たちが、懸命に土砂をかき出しながら汗を流していました。

<清水エスパルス 山原怜音選手>
「助け合えば大きな助けになるというのが伝わると思うし、(皆で)協力して復興にむかっていけたら」