子どもの水の事故を防ぐには、どのような対策が必要なのか。2022年7月末、11歳の男の子が亡くなった静岡県浜松市天竜区の川で、再発防止に向けた現場診断が8月8日に行われました。

<山口駿平記者>
「水難事故の現場です。きょうは水も透き通っていてきれいな川ですが、事故当日は、せきが見えなくなるほど水が増えていました」

浜松市天竜区の阿多古川では、7月31日、ブラジル人の11歳の男の子が家族や友人とバーべーキューをしていた際、川でおぼれて翌日の8月1日に亡くなりました。

8日は、静岡県や警察、駐車場の管理などをしている阿多古川環境保全協議会の約10人が事故現場を見て回り、再発防止策を検討しました。

<警察>
「親御さんに目を離さないようにということとライフジャケットを付けてくださいというのと危険なところには行かないでという呼びかけを作りました」

警察は注意を呼び掛けるチラシを英語とポルトガル語で作成しました。また、事故が起きてすぐ県が設置したせきには近づかないよう呼び掛ける看板について、川が増水しても流されず人目につきやすい場所がないか検討しました。

<浜松土木事務所 石津裕昭課長>
「協議会の皆さんとここがいいんじゃないかとここは具合が悪いんじゃないかという話は詰めさせていただきたいと思っています」

静岡県と警察は川遊びでは危険な場所に近づかないよう注意を呼びかけています。