小規模事業者の事務負担は、より重い?

ペンション「ル・シャレー」小澤清美さん:「名前だったりとか合計金額だったりとか、宿泊税だけのデータが全く別のものが作られていて、こっちとこっちを連動させる作業をいま、一生懸命やっている」

松本市・乗鞍高原にあるペンション「ル・シャレー」。夫婦で営む、6部屋の小さな宿で、上高地などを訪れる観光客に人気です。

オーナーの小澤清美さんは、予約管理システムとは別に、新たに宿泊税を管理するシステムを導入しました。

ペンション「ル・シャレー」小澤清美さん:「宿泊した人と宿泊税をもらった人が合致しないと困るので、2つのもので管理するっていうようにしてますね。(両者を紐づける作業を)もういま1か月くらいやっているんですけど、まだいまだに完成しないので」

宿泊税は宿泊料金とは別に現金で支払ってもらう方針で、釣り銭用の100円と500円の硬貨を多めに用意しました。

ペンション「ル・シャレー」小澤清美さん:「2人で200円ずつで500円くださると、絶対100円返さなきゃいけないじゃないですか。必ずしも(ちょうど)持っているとは限らないので」

両替にも手数料がかかるためここでも負担が。

一方で、宿泊税を扱う旅館やホテルなどには報奨金が支払われることになっています。

宿泊客への周知も課題で、部屋ごとにパンフレットを置くことにしました。

ペンション「ル・シャレー」小澤清美さん:「(県外の人が)来てみて、『あー、宿泊税かかるのね』ってなっちゃうのはやっぱりどうかなって思いますね。これが300円になった時に、どういう影響が出るのかなっていうのがちょっと懸念されますよね」

宿泊税による税収について県は年に33億円程度(4年目から)と試算。「世界水準の山岳高原観光地」を目指す事業や独自課税を行わない市町村への交付金に充てます。

松本市に対する県からの交付金はないものの、独自課税による新たな税収は年2億6000万円程度(4年目から)と見込み、今年度は観光の専門人材の新規雇用などを予定しています。

宿泊税の活用について事業者は。

ホテルニューステーション 小林篤史社長:「ユニバーサルツーリズムという言葉もありますけど、高齢化が進んできて段差がひどいとか歩いていて危ない場所の整備とか。あと松本城みたいな歴史的文化的資源についても、街の文化を楽しんだり見て感じたり、また再来につながるような形につながるような投資をぜひしていただきたい」

ペンション「ル・シャレー」小澤清美さん:「地元に還元されるような形をとってほしい。こういうふうに使われる。だからいただくんですと、食事の時に(お客さんに)話せればいいなと思います」

宿泊税は東京都が2002年に初めて導入し、長野県は都道府県としては7番目になります。

県内では5つの市町村が独自に課税しますが、仕組みはそれぞれ異なります。松本市と阿智村は定額制、野沢温泉村が宿泊料金の5%とする「定率制」、軽井沢町、白馬村は宿泊料金に応じて変わります。