クマによる人身被害や市街地への出没が相次いでいることを受け県が新たに対策本部を設置しました。


阿部知事:「県民の不安感が非常に高まっている。総力を上げて対応していく」

県の対策本部には、全ての部局や警察本部が加わり、初会合を14日開きました。


県内のクマの推定生息数は5年前の調査で7200頭余りとおよそ20年間で3倍以上に増加。


今年度の目撃件数は、11月7日時点で1145件、人的被害は死者1人を含む10件・15人となっています。


小林真人環境部長:「(近年は)通報数が冬になっても下がっていない。冬眠しないクマも出て来るだろうと非常に危険な状況と推察される」


会議では15日から1年間の捕獲上限を平年のおよそ2倍にあたる675頭とすることや捕獲したクマに「お仕置き」をして戻す学習放獣は一時休止し、シカなどのわなにかかった場合も安全を最優先に駆除を徹底する方針が示されました。