長野県は、クマへの「緊急銃猟」を行う際の対応マニュアルについて、危険区域を定めることなどを盛り込んだ、大幅な改訂案をまとめました。

これは28日、長野市で開かれたクマ対策の会議で初めて示されました。
それによりますと、緊急で猟銃を使う場合には危険区域と警戒区域を分け、危険区域には捕獲者や一部の支援者のみが入ります。

これは、9月に施行された環境省のガイドラインに基づき、緊急で猟銃などを使う場合の対応について盛り込まれたもので、28日は改訂案について最後の意見交換が行われました。

ツキノワグマ研究員 岸元良輔さん:「人がいるところに出て来たクマをパニック状態にさせないことが非常に重要。緊急銃猟の時も冷静に落ち着いて対応してもらいたい」
また山形村の商業施設に27日、子グマが出た際に吹き矢が使われた対応についても説明がありました。27日は、緊急で銃を使うことも可能性の一つにあがりましたが、最終的には環境省の許可を得て、吹き矢を使うことを選択したということです。
国のガイドラインでは、「自治体ごとに緊急銃猟のマニュアルを策定することが望ましい」としていますが、県内では、作成済みの自治体が大町市や長野市などまだ少ないのが現状です。県は、改訂案で対応手順などを示すことで、各自治体のマニュアル整備の参考にしてもらいたい考えです。












