飯山駅前のホテル建設計画を巡り、「市の対応により事業が滞った」などして、計画を請け負うホテルが、飯山市におよそ8200万円の損害賠償を求めた裁判が始まり、市は全面的に争う姿勢を示しました。

訴えを起こしているのは、市の商工会議所の有志などでつくる「飯山ホテル」です。

訴状などによりますと、駅前の市有地のホテル建設を巡っては、市が補助金を最大5億円を交付するとしていましたが、その後、当選した江沢岸生(えざわ・きしお)市長が方針を転換しました。

ホテル側は、市が事業を滞らせたことにより、ホテルを営業する権利を侵害されたなどとして、市に対し、これまでにかかった設計関連費用など、およそ8200万円の損害賠償を求めています。

16日に長野地裁で開かれた第1回口頭弁論で、市側は全面的に争う姿勢を示しました。

江沢市長:
「全面的に否定していきます」
「駅前にホテルは必要だという認識は何も変わらない」

一方、ホテル側は市が当初の計画を進めるとした場合には、和解する可能性もあるとの考えを示しました。