その新1年生の親を待ち受けるのが、「小1の壁」と呼ばれる、保育園と小学校との違いです。

市内の保育所のうち62.5%が、午後7時までの時間外保育を実施していますが、放課後プランの施設で7時まで預かるのは2023年度の時点で4施設。

残りの施設は6時半までに閉館していました。

小学校に進学した途端、預けられる時間が短くなり、対応に苦慮している家庭もあります。


その対策として市は今年度、新たに3施設が7時まで延長。

芹田子どもプラザも、4月から終了時間が6時半から7時になりました。

保護者:
「ありがたいです、いざとなったら見ていただけるので心強い」
「のびのび遊んでいます。先生たちも優しくて安心して預けられるし」

開館時間のほかにネックになるのが土・日の預かりです。

長野市では、土曜日に終日開館する施設を2023年度から1か所増やして6施設にしましたが、そのほかは午後1時半まで。

日曜日は受け入れていません。

幅広いニーズに対応しようと、市は、放課後プランに特化して運営する組織として、「ながのこども財団」を新たに設立しました。

ながのこども財団 日台和子事務局長:
「人材確保はこのプラン事業で非常に重要な点だと思います」


今年度から施設の運営が財団に移り、これまで固定給だった給与体系に、時給制も導入。

より柔軟な運営が可能になりました。

長野市こども政策課 丸山隆文次長:
「開館時間の工夫であるとか、土曜日の一日開館などの工夫をこれから更に拡大したり、検討できるように可能性のある財団である」