伝統を残そうという担ぎ手たちの熱い思いに支えられ、今年も南信州に春を告げる勇壮な「はだか祭り」が10日、飯田市で行われました。

飯田市時又地区の長石寺(ちょうせきじ)に集まったさらし姿の人たち。

春の訪れを告げる地区の伝統行事=「時又初午(ときまたはつうま)はだか祭り」の担ぎ手たちです。

参加者:
「時又地区の消防分団長からお声がけいただいて同じ飯田市の仲間としてきょうは参加しました」

参加者:
「寒い気持ちで入らない!熱い気持ちで入ります!」

ほかの祭りと一味違う、このはだか祭りの見どころは…

信州飯田時又初午はだか祭り保存会 安東雅行(あんどう・まさゆき)会長:
「本堂前を出発して、町内を練り歩いた後(天竜川の)時又港に行って入水します」

鎌倉時代から続くとされるこの祭りも、神輿の担ぎ手が年々減少。

時又以外の地区にも声を掛けましたが、今年は前の年より20人ほど少ないおよそ60人になり、神輿の数も2023年の7基から5基に減りました。

ただ、担ぎ手たちの熱気は十分!

威勢の良いかけ声とともに神輿を担ぎ、天竜川を目指します。

アメリカ出身(飯田市在住):
「very楽しい!とても楽しい」

京都から:
「見るより参加できる祭りのほうが楽しい」

大勢の人たちが見守るなか、神輿は河原に到着。

祭りはいよいよクライマックスです。

水温は5度から6度と、まだ冬の名残を残す天竜川に次々と神輿が入水。

担ぎ手たちが水をかけ合い、1年の商売繁盛や五穀豊穣を願いました。

参加者:
「寒いです。でも最高です!来年も出ます!」

参加者:
「水の中、足の感覚なくなるぐらい冷たかったけど楽しかった」

人口減少の中にあっても伝統の祭りを継承しようという担ぎ手たちの心意気。

保存会はより多くの人に祭りを知ってもらえるよう活動していきたいとしています。