岡山県美作市の小学生が、地元を活性化させるための街づくりプランを考案し、市議会議員の前で発表しました。地域を深く観察した上での問題提起が、参加した議員たちを驚かせました。

(5年生)
「私たちが考えた意見を美作市のために生かしてほしいです」

1月15日、美作第一小学校の5年生およそ30人が5つのグループに分かれ、一生懸命考えた街づくりプランを、6人の市議会議員の前で発表しました。


(5年生)
「私たちは、美作市が賑やかになるために、観光客を増やす方法について考えました。例えば、このようなポスターで宣伝して、観光客の方に美作市について興味を持ってもらいたいです」

子どもたちの街づくりプランは、去年11月の学習発表会で披露されたもので、その内容に感心した保護者達から「市議会議員にも伝えてほしい」という要望があったため実現した取り組みだといいます。


(5年生)
「(1)子育て支援の充実。子育てに関する助成金を現在よりも増加する
(2)子どもを預かる施設などを作り仕事と子育てを両立できる街にする」
人口減少を食い止めたり、観光客を増やしたりするアイデアなどが披露され、洞察力や提案力に参加した議員たちも驚いたようです。

(美作市議会 山本雅彦議長)
「身近に暮らしていく中での一番の問題点、あるいは自分たちが願っていること。そういったことがしっかり問題提起されて非常に参考になった」
およそ50年前にこの学校を卒業した議員は…

(卒業生 田村秀昭議員)
「子どもたちがここまで考えてくれているということ自体に感動しましたし、後輩たち頑張れと大昔の先輩からエールを送りたいと思います」

(5年生)「もし少しでも実現できたら嬉しいなと思いました」

子どもたちの願いを受け取った議員たちはよりよい街づくりに生かしていくことを約束しました。