国の内外で高い評価を得る自閉症の画家・石村嘉成さんと父親の和徳さんによる講演会が、高梁市で開かれました。「チャレンジを続ければ道は拓ける」…参加者に伝えた想いです。

(石村嘉成さん)
「3、2、1…オープン。やったー!」

「私は幼い頃、嫌なことがあると泣いて暴れるだけの子で、2歳の頃発達に障害があると診断されたそうです。」

愛媛県在住の石村嘉成さんは、パリの国際コンクールで優秀賞を受賞するなど国の内外で高い評価を得る画家です。

講演会は、障害がある子どもの保護者や教員などで作る団体が、「子どもへの接し方のヒントになれば」と開きました。

父親の和徳さんは、普通学級に通わせたことなど経験を語る中で、「時に厳しく接し、チャレンジさせ続けた」と振り返りました。

(石村和徳さん)
「この子は障害があるから『できなくて仕方がない』と思って親がしてやっていたら、もっとかわいそうなことになってしまいます。」

「だから例えば靴のね、ペリッペリッとする靴あるじゃないですか、あんなのはあえて履かさず、紐靴を履かさせて・・・そこにきちんとした機会を与えてやれば、この子たちは出来るんだと私は思います」

石村さんは、自身が小学5年の時他界した母親が、父親とともに愛情いっぱいに育ててくれたことが原点と話しました。

(石村嘉成さん)
「母のしつけは厳しかったのですが、大好きな動物に関して、私の好きなことをいっぱいいっぱいさせてくれました。動物の絵本を読んでくれ、時には動物園に連れて行ってくれ、いっぱいいっぱい動物と過ごす時間をくれました。だから今の私は動物を描きたい気持ちで溢れています。」

(参加者)
「私も自閉症の子がいるんですけど、『その子の光るところを見つけてあげて、伸ばしていく』というのが本当に親の大切な仕事だなと。」

画家として新たな境地へと創作を続ける石村さん。7月から丸亀市で、来年秋ごろには高梁市で、それぞれ個展を行う予定だということです。