今年4月から、自転車に乗るときの「ヘルメット着用が努力義務化」されました。みなさんは着用していますか?中には「夏は汗で髪型が崩れるのが気になって、自転車に乗らないようになった」などの声も聞きます

「かぶりたくない」、という人も実際多いわけですが、「ヘルメットをかぶっても崩れにくい、なおかつオシャレな髪型を考え提案しよう」と、大学生たちが取り組んでいます

(街の声 ヘルメット非着用の人)
「髪の毛がぺちゃんこになるので」
「夏場は蒸れるので」
「ぴったりなヘルメットがなかなか見つからない」
「みんながかぶっていたら、かぶるかな、というのはある」

今年4月から、自転車で走るときのヘルメット着用が努力義務になりました。しかし着用率は、岡山県で7.4%、香川県で13.3%にとどまっています。

警察によりますと、交通事故にあったとき、「ヘルメットをかぶっていない人」は、「かぶっている人」に比べて致死率は約2倍になるということです。にもかかわらずなぜかぶらない人が多いのか…JAF岡山支部はその理由に注目しました。

(JAF岡山支部 建部拓さん)「もちろん命とか大事ですけれど、もう少しなんでかぶらないのかというところに寄り添って、こうすればできるという具体的な提案をみんなで考えてみようということで取り組みを始めました」

「若い発想を借りて着用率を上げよう」と連携するのは、JAFの若手社員とノートルダム清心女子大学の学生です。ヘルメットをかぶっても崩れにくい髪型を考え提案しようと意見交換を重ねています。

(会議)「ここらへんで結んでいたのですが、結構下げて結ばないと。ちゃんとヘルメットをかぶるには…」

(ノートルダム清心女子大学2年 吉田実央さん)「朝の短い時間で可愛くできる方法を考えています」
(ノートルダム清心女子大学2年 三宅心愛さん)「楽しい面からヘルメットをかぶることにアプローチしていけたらいいなと思っています」

譲れない条件は、崩れにくいだけでなく「おしゃれでもある」ことです。

(ノートルダム清心女子大学2年 三宅心愛さん)「ただ結ぶだけだと少し味気ないかなと思うので、ひと工夫してヘアアレンジを加えることでヘルメットもちゃんとかぶれるし、おしゃれも両立できるのかなと」

学生がこれまでに考えたのは、ヘルメットを正しく着用できる低い位置での二つ結びや一つ結びにアレンジを加えた短時間で簡単にできる髪型などです。

(JAF岡山支部 山本範子さん)「私自身、通勤通学を髪型を気にしながらヘルメットをかぶっていたので、きょう色んなアイデアを聞いてこれからどうなっていくのか楽しみです」

「ヘルメットに合わせ髪型を変えること」、もう一つ考えられる方向性は「ヘルメットの選択肢を増やすこと」です。学生たちはハット型・キャップ型など、帽子感覚でかぶることができるヘルメットについての情報提供などもしていきたいとしています。

(ノートルダム清心女子大学2年 三宅心愛さん)「交通安全とおしゃれを両立できるようになっていけたらいいなと思っています」

可愛らしさと安全を兼ね備えた髪型の提案は、来月の交通安全運動期間に向けパンフレットなどにまとめる予定だということです。