トラブルに2つの大きな問題...とは?
(鉄道事業本部長 植田俊也専務)「端的に申しますと設備の老朽化がやはり他社様より進んでおるのが一番の原因だと思っております。

(トラブルの原因⦅1⦆踏切などの老朽化)
「製造年につきましては、2003年2月ということでございますので、製造から20年と6か月ということでございます」
今回トラブルがあった踏切は、ことでんが内規で定めた交換のめどである25年はたっておらず、ほかの鉄道会社と比べても、決して使用期間は長くないというのがことでんの言い分です。ただ、メーカーは10年での交換を推奨していました。
「10年で変えれば、本当に安全でいいとは思うのですけど、台数は多いですし、投資額は相当に上りますので、使えるのであればもう少し使いたいというのが本音でございます」

(トラブルの原因⦅2⦆安全意識のゆるみ)
踏切の周辺には、遮断機の降下確認灯が設置されています。これが点灯していれば、踏切は正常に稼働、消えていれば稼働していないと電車の運転士が確認するためのシステムです。
これまでの調査では19日、円座踏切で遮断機が降りなかった時には、確認灯が消え異常を知らせていたことが分かっています。しかし、電車は遮断機が下りていない踏切をそのまま通過しました。
(運輸サービス部 藤本重信部長)「当該の運転士2名に対して、聞き取り調査を行ったところ、その確認ができていなかったと。確認不足の原因については気が抜けていたというかですね」
