やがて社会で活躍するために、岡山市内の女子大で、いまユニークな授業に取り組んでいるゼミがあります。

重要な学びの一つは「失敗を重ねること」。学生たちが主体となって、カフェの開業を目指しています。

■「おしゃれなカフェ」で行われるゼミの講義

岡山市の中心部にあるカフェです。

(学生)
「お茶とレモンティとミルクがあって」
(客)
「お茶でお願いします」

カフェで行われるのは「マーケティングの授業」です

配膳を担当するのは全員女子大学生。実はこれ、大学のゼミの一コマなのです。彼女たちの専攻はマーケティングです。

(ノートルダム清心女子大学 3年 寺井佐耶香さん)
「今回のイベントは、学生が全体企画、プロデュースなどを行っています。」

学生自らがセレクトしたお菓子の提供、つまりは「大学生がカフェを開業する」というのです。

ノートルダム清心女子大学(岡山市北区伊福町)
経営方針を決め、企画・交渉など全て自分たちで行う

(寺井さん)
「企画を一からしたりとか、資料を作ったりとか、大学生の時はふつうは出来ないと思うので、将来にいかせていけるようなものを探していきたいなと」

■カフェ営業 大事なのは「失敗をすること」

企業など外部との交渉や内容の決定は、全て学生自身が行います。教授が一番期待するのは、彼女たちが「試行錯誤」することです。

「体験」と「実践」は全く違う
問題が起きたときに「考える」ことが大事

(ノートルダム清心女子大学 人間生活学部 深谷信介教授)
「体験と実践は全く違うと私は思っていて、必ず問題が起きる。課題が起きたときに『自分たちなりにまず一回考えること』をさせている」


■「デジタルネイティブ」の本領発揮!

この日行ったのは『学長へのプレゼンテーション。』もちろん初めての経験です。

11月の開業に向けて、まず直近で行うイベントの概要をアピールしました。


(学生)
「カフェの場所は、イオンから徒歩3分、県庁通り沿いのストライプインターナショナル本社2階をお借りして行います」

「ここはもともとカフェをやっていた場所なので、全てが整っています。それもあり『経費削減にも繋がる』という思いや、『今後本格的なカフェを経営していきたい』という思いもあり、こちらの場所をお借りすることにしました」

さらに集客へ向け、インターネットを駆使した広報戦略も多岐にわたります。

YouTube・インスタ・LINEでも展開…「デジタルネイティブ」の本領発揮!

(学生たちが作ったYouTube用PR動画)
「私たちは、学生と、地域と、企業と、つながる、5月下旬オープン」)

(ノートルダム清心女子大学 津田葵学長)
「これからも『いろんなこと』があると思いますけど、『一つ一つが大切な学び』だということ、それを心に留めてがんばってください」

学長からのメッセージ...「これからもいろんなことがある」
このあと、彼女たちを「困難」が待ち受けていた